さて、昨日に引き続きもう一つひっかかるのが、元幹部(しかも名簿が出されると筆頭であった)登幸人氏の責任がウヤムヤになっている点です。


市側の弁護士が送った文書をみると、今回の問題は役員が「独断専行」したものではなく、個々の会員の総意でなされたのが実情。まるで個々の会員がヤミ退職金の分配(決定)に関与し、だからこそ、役員の責任を問えないといわんばかりの記述です。

しかし、これは私の調査した限りでは事実と反します。(私の質問に対し、当局は、理事が分配の話を各職場に持ち帰り議論し、その結果を理事会に持ち寄ったのだから事実に反しないと説明している。)


4億円以上のお金が未回収の理由、回収が進まないのは、このように現在の権力者である登幸人氏をかばうため事実を曲げ、あるいはおかしな理屈をゴリ押しするため返す側も納得しない点にあるように思われます。


登幸人氏の責任が隠滅されている→回収が進まない→市民の4億円という財産が危険にさらされているというのがこの問題の本質であると、私は、考えます。


場面を市議会に戻します。

中西「ここにおられる議員の方、職員の方、あるいはこれを見ておられる方もすでにお分かりのとおり、登市長の配った責任がウヤムヤになって、そのため回収がはかどっていないのではないか。その結果として4億円が未回収という、市民財産が被害をこうむるおそれがあるのではないか?外部の者を加えた委員会などで明らかにする必要がある。」


登市長「責任、責任と追及というか、そういう形でされているが、責任がないとは言っていない。ただ、その責任をどうするか。それは回収をすることでその責任を果たしていきたい」


明らかに詭弁!


いつも長いブログになって申し訳ありません。それにもかかわらず、読んでいただき感謝してます!

読んでいただいている賢明な皆さまは詭弁であることにお気づきかとは思います。

が、だまされる市民の方もおられるかもしれないので、あえて指摘しておきます。


①回収を進めるのは市長の責任だとしても、それは元筆頭評議員の登幸人氏の責任とは別問題である。(問題としているのは、元幹部としての責任である)


②元筆頭評議員の登幸人氏の責任が明らかにされないから、回収事務がはかどらないという問題提起に全く答えていない。(それでも回収をすすめようとするから、手法や法的構成に無理が生じ、ゴリ押しになる)


③仮に、全額を回収できたとしても、そのような違法行為(事情によっては背任罪が成立する)をした者が高砂市の市長としてふさわしいかは疑問がある。(万引きした者がその代価を弁償したとしても窃盗罪は成立しよう)