市議会議員に当選して、明日で半年になります。

この半年間を振り返ると、忸怩たるものにぶつかりそうなので止しておきます。

まぁ、ゆっくりと急ぎます!

京都から高砂に引越すときに持ってきた本の一冊に「伊那谷の老子」(朝日文庫)という本があります。

後半部分は「老子」を加島祥造氏が訳したものですが、その一部を紹介させて頂きます。

ユートピアについて書かれて(訳されて)います。


「私の大切にしたいのは 

その国の大きさでも繁栄でもない。

その国はごく小さくていいし

人口も少なくていい。

そこに住む人はみんな

生きることと死ぬことを大切にするから

船や車で遠くとびだしたりしない。

すこしは武器らしいものを持つが

誰も使おうとしない。

売り買いの取引は簡単で

縄に結び目をつけて数える程度だ。

そして食事はゆっくり味わい

着るものは清潔で上等な布だ。

落着いて暮らしていて

毎日の習慣を楽しんでいる。

隣の国は近くて

犬の遠吠えや鶏の声が聞こえるほどだが、

そんな隣国と行き来をしないまま

年をとって、静かに死んでゆく。」

昨日は文教厚生委員会では、地域文化財についての議論もありました。

思うに、地域文化行政とは、自らの拠り所としてきた価値を再発見し掘り下げ、地方分権の時代に相応しいまちを創ろうとする営為ではなかろうか。

畢竟、まちづくりの議論は文明論というアリーナに到達するようにも思われる。


ってなわけで、3月議会の私の一般質問の一つは「文化行政について」!とは言っても、私の力量が老子の哲学に及ばないのはもとより、文明論を議論できるかを考えと、また忸怩たるものにぶつかりそうなので止しておきます。