シーシュポスは神々の怒りを買ってしまい、大きな岩を山頂に押して運ぶという罰を受けた。

 

彼は神々の言い付け通りに岩を運ぶのだが、山頂に運び終えたその瞬間に岩は転がり落ちてしまう。

 

同じ動作を何度繰り返しても、結局は同じ結果にしかならないのだった。

 

カミュはここで、人は皆いずれは死んで全ては水泡に帰す事を承知しているにも拘わらず、それでも生き続ける人間の姿を、そして人類全体の運命を描き出した。

 

ー「シーシュポスの神話」(アルベール・カミュ作)(ウィキペディア)よりー

 

 

昨日のドイツ語講義中の一節です。

 

アルベール・カミュといえば「異邦人」が名著ですが、上記「シーシュポスの神話」もとても奥深い作品だということを教えてもらいました。

 

特に印象深いのは

 

”山頂に運び終えたその瞬間に岩は転がり落ちてしまう。”

”同じ動作を何度繰り返しても、結局は同じ結果にしかならないのだった。”

 

というくだり。

 

”人は皆いずれは死んで全ては水泡に帰す事を承知しているにも拘わらず、それでも生き続ける人間の姿。”

 

私はこの原作をまだ読んでいないのですが、皆さまはどう捉えるでしょうか。

 

講義の最後に恩師がくれた言葉。

 

「山に登っては落ちて、の繰り返しは言語を学ぶときも同じ。何度も何度も登って、また落ちて、ちょっとずつ理解できるようになるよ。

いきなり全部わかるなんてありえない。それと、一つの言語だけ丸暗記っていうのも無理。全部壊して一から組み立てるから出来るようになるんだよ。(英語は他のヨーロッパ言語が由来だから、語源を紐解いて学ぶのがいちばん早い、という説明)」

 

そう。

 

いきなり全部できるようになる魔法はない。

 

ちょっとずつ、上がったり下がったりしながらここまできた。

効率的効果的な方法も、短期間で成果を出したわけじゃない。

 

元々ある方法にオリジナリティを加え、あれ違うかなと軌道修正しつつ、より精度を上げていく。

この繰り返しと、継続した勉強が、少しずつ少しずつ功を奏してきた。

これからも、山に登っては落ちて、を繰り返して勉強していこう・・・。

 

しみじみ~、と、そう思えたドイツ語講義でした!

 

毎晩1時間の多言語講座。

しっかり日課となっているので、休むことなく続けていきたいことのひとつです。

 

ちなみに、アルベール・カミュといえば「異邦人」で有名ですが、タレントのセイン・カミュは、カミュのお兄さんの孫にあたるそうです^^

 

 

それでは、昨日の英語クイズの答えです。

回答くださった皆さま、ありがとうございます。

 

問題は

 

「デスクワークは肩が凝る・・・。」

 

★無生物主語で作ってください。

★SVOの文型です。

 

でした。

 

ドラマの中での回答は

 

Desk work definitely gives me a stiff neck.

 

デスクワークはそのままですね。

肩こりは stiff shoulder とも言いますが、実際には首が凝っている場合が多いので neckを使うことが多いです。

 

(私も整体で「肩より、むしろ首が凝ってますね~」と言われます。)

 

事務仕事という観点で Office workを使っている方もいらっしゃいました^^

 

 

それでは今日のお題です。

 

(お金のない主人公がハイクラスレストランに行けない負け惜しみとして言ったセリフ)

「私はB級グルメ専門なの!」

 

★SVOの文型で作成してください。

 

また、よろしければコメント欄に記載してくださいね。

お待ちしております^^