大変長らくお待たせしました。
話題になったこちらの局面、打白と打1mダマのどちらの選択がが優位かを、「麻雀数理研究会」のnisiさん(@nisi5028さん)に窺いました。



まずは、nisiさんと私のやり取りをご覧ください。
※データ提供:麻雀数理研究会様
※公開の承諾は頂いています
※グレーの吹き出しがnisiさん、青い吹き出しが私です






以上が要点の抜粋になります。
画像が小さいので、こちらに元画像を載せておきます。

【①期待段位P比較】

【②旧nisiシミュレータによる、通常仮定と北家ゼンツ仮定における期待段位P】


色々と数字が並んでいますが要点だけ取り上げます。

「ある二つの条件」を考慮しなかった場合の期待段位Pは、
打白   → -10.296p
打1m → -10.744p

このシミュレーション結果では 0.448p差で打白優位となっているが、オーラスで1p以内は誤差の範囲と言える。

■「ある二つの条件」とは、
①北家がゼンツしてくるであろうこと(北家ゼンツ仮定)
②自家が白連打によるベタオリを見せた場合、西家がツモ直狙いで北家から見逃しをかける可能性があること(西家見逃し仮定)
の二つ。

■旧nisiシミュレータにおける、通常仮定と全ツ仮定との解析結果を比較すると、
打白(ベタオリ)では 4.1543pの悪化
打1mダマ(押し)では 0.9569pの悪化
がそれぞれ見られる。
よって、北家が絶対攻めてくるなら、シミュレーション結果は最初のものより押し(打1m)側優位に働くものと思われる。


ここまでが、nisiさんのご説明で得られた結論になります。
②の「西家見逃し仮定」に関しては、nisiさんは現時点ではシミュレーションが困難とのことで言及されませんでしたが、少なくとも「西家見逃し仮定」でシミュレーションした結果がベタオリ(打白)側優位に働くことはない思われます。
押し(打1m)側優位に働くのはほぼ間違いなく、期待段位pがどの程度変動するのか、の問題だと言えます。

以上を総合して考えた結果、私としては
「微差ながら押し(打1m)優位」
である、という結論に達しました。
皆さんはどう捉えますでしょうか?