天鳳をしていると、最高到達段位と安定段位の大きくかけ離れた人が、最高到達段位に執心しすぎてしまっている様子を見かけることも珍しくありませんが、これってどうなんでしょう?
自慢するだけなら全然良いと思います。(いや、良くはないですが…)
が、これの本当に良くないところは、現時点での自分の実力を過大評価してしまっている可能性が高く、とすると、
現時点での実力相応の修練を積むことができない
という点ではないでしょうか。
そうなってしまうと、本来プラスに作用するはずの成功体験がマイナスにすらなりかねません。
一般的に、ある競技において一定の技術を修得した人が急激に下手になる・弱くなるというケースはあまり見かけません。
ですが、麻雀はそれが決して珍しくない競技だと思います。
なぜなら他の競技と比較して運の要素が大きいからです。
自分を過大評価している人が不調に陥ると、その原因が技術的なものであっても単なる不ヅキと片付け、本来は打ち方の修正が必要なのにそれを怠ってしまいます。
自分を過小評価している人が不調に陥ると、その原因が単なる不ヅキあっても自分の実力不足と思い、本来は打ち方の修正が必要ないのに(悪い方向に)修正してしまいます。
つまり…
麻雀は自分の実力を正しく評価できる能力そのものが実力の一部
であり、このように考えると、短期間の運・不運に惑わされることなく、ブレずに適正なバランスで麻雀を打ち続けることは決して簡単なことではなく、況してや長期間安定して好成績を収め続けることは至難の技だと言えるのではないでしょうか。
ボーリングの平均スコア120点の人が、たった一度だけ出した200点をずっと自慢し続けていることってありますよね。
楽しければ良い、上達にそこまで拘っていない、というならそれで良いと思います。
しかし、本気で向上しようと思うなら、傲慢も、過度の謙遜も、過度の楽観も、過度の悲観も、自分自身の正確な実力評価を歪めてしまう可能性のあるものは極力排除する必要があるのではないでしょうか。
