だまし絵 | サムライ時計師スイスで修行してきました!

サムライ時計師スイスで修行してきました!

スイスといえば自然、銀行、そして時計。
いやいやそれだけではありません。
ハイジの故郷は、実はこんな国なんです。
(ヨーロッパ 海外 海外生活)
そして帰国しました。

先週末は久しぶりの快晴だったので、
ジュネーヴ郊外へ写真を撮りに散歩がてら出かけた。

お目当てはこの建物。

だまし絵

窓から人々が顔を覗かせていてなんだか賑やかだが、
そう、これは壁面に描かれた絵。
一般的に言われる”トリック・アート”とは違った意味で、
「だまし絵」である。

横から見ると、のどかな町にあるごく普通のアパートなのだが、
正面から見るとまるで19世紀。

右下にいるデート待ち(?)の男性をよく見てみると、、、

だましえ 待つ男

影までしっかり描かれていて、半楕円形のアーチの奥には長く庭が
続いている。

しかし、一番目をひいたのは左下。

だましえ アトリエ

なんと時計工房(アトリエ)が併設されている!

老舗時計メーカー「Vacheron Constantin」(ヴァシュロン・コンスタンタン)の
時計に付属する"Certificat"(セルティフィカ/品質証明書)には、
表紙に、違ったアングルだが確かこんな風景が描かれていた。

だましえ 細部

これもズームしてみる。

ベテラン風の時計師が机に向かっていて、机の縁には”万力”が
固定されているのが見える。
本当に「時計工房」である。

若い時計師がそれをこっそり(?)覗いている(職人の世界!)。
立っている男性は管理者、責任者といったところで、
時計師に指示をするなり、様子をうかがうなりしているのだろう。

このアパート、
遊び心があってとても面白いのだが、
実はすぐ向かいが学校なので、住民の生活を保護する役目も
あるように思える。

ヨーロッパにはこういった壁画が結構あるみたいです。

追記:デート待ちの男性が腕時計をしていますが、19世紀には
まだ腕時計が一般的ではありません。 
けれども、この時計工房のスタイルはそれ以前です。
時代考証に疑問があるように思えます。
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