インカブロック社 | サムライ時計師スイスで修行してきました!

サムライ時計師スイスで修行してきました!

スイスといえば自然、銀行、そして時計。
いやいやそれだけではありません。
ハイジの故郷は、実はこんな国なんです。
(ヨーロッパ 海外 海外生活)
そして帰国しました。

腕にはめていた時計を机の角にぶつけてしまった!

「壊れたかな?」と、おそるおそる文字盤に目をやると
何事もなかったかのように秒針が動いている。

そんな経験をした人はいないだろうか。

時計はとてもデリケートなものではあるが、
その反面、実用品としての道具でもあるため、
日常に想定しうる衝撃に耐えられるだけの機能を備えていなければならない。

極端な話、時計を地面に落としてしまって、
ガラス(風防)が割れてしまっても、しっかりと動いていたりする。

それはどんな時計にもセットされている「耐震装置」のおかげだ。

スイスには「incabloc S.A.」(インカブロック社)という
「耐震装置」専門製造会社がある。

incabloc sa
(インカブロック社の広告:所在はラ・ショード・フォン)

時計の心臓部であるテンプの上下にある細い細いホゾ(芯)を、
人工のルビーでサンドイッチすることによって衝撃を吸収し、
負荷を大幅に軽減しているのだ。

写真の一番下にある黄色い輪がテンプで、これがいつもくるくる回っている。
中心の赤いものがその人工ルビー。

発明当時は天然のルビーなどが使われていたが、
近年では加工しやすく、安価で、大量生産が容易な人工モノが使用されている。

たったこれだけのものでひとつの会社が成り立つあたり
その絶対的な必要性を伺い知ることができるであろう。

時計には歯車や他の部品を支えるためのルビー(石とも呼ばれる)
が重要で、もしこれがなかったら芯はあっという間にヘタレていくし、
ちょっとの外力が加わっただけですぐに折れたり、曲がったりしてしまう。

人間も、毎日忙しく、緊張を強いられている人は
たまに休んで息抜きをしないと心身ともにすり減っていく。

それと似たようなものだ。

ただし、本当に強い衝撃を与えてしまって少しでも
「おかしいな」と思ったら、時計師に見てもらうことを
オススメしておきます。
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