ベルリンに住んでいる日本人の女性と話したら、妊娠されたとのことで、お母様が日本にいらっしゃるとのことなので、「日本に帰って出産されるのですか」と聞いたら、「いえ、ベルリンで出産します。ドイツならすべて出産費用は無料なので」とおっしゃいました。

 

そういえば、フェルネーのSさんも、2000年頃にポルトガルで妊娠し、ボーイフレンドが「子どもなんていらない」と言ったので、フランスに住んでいたお姉さんを頼ってフランスに移住して出産したと言っていました。「フランスでは出産は無料の上に、子どもが生まれると子育ての手当てがもらえるの。私の場合は双子だったから、二人分もらえて出産後1年間は働かなくても良かったから助かったわ」と、日本では考えられないことを聞きました。

 

日本も「異次元の少子化対策」と言うならば、妊娠検査からすべて無料にできないのかなと思います。現在、出産費用を全額国が持つことが議論されていますが、まずは自己負担で支払ってその後国から振り込まれる、というかたちです。それだと、まずは貯金をしないといけません。もろもろの費用をまとめると結構な額になってしまうので、やっぱり「出産はお金がかかる」という意識になってしまいます。

 

私が考える「異次元の少子化対策」は以下のような案です。

女性が妊娠したと思ったらまずは市販の妊娠検査キットで検査し、妊娠しているようだ、となったらキットを持って産科に行き、そこからはその後の定期検査、出産、さらに少なくとも半年は子育ての費用は無料にします。病院でかかる費用はすべて病院が国に直接請求し国から払ってもらいます。最近、出産後、費用を払わずに逃げてしまう親が増えて、産科が倒産してしまう例もあるとのこと。ただでさえ産科の病院は減っているので、産科が患者さんを診ることに不安を感じないようにしなければなりません。これができれば、近江商人の「売り手良し、買い手良し、世間良し」の「三方良し」にならって、「親良し、病院良し、世間良し」の「少子化対策の三方良し」になるのではないか、と夢見ています。その後の子ども園、小学校、中学校も給食は無料にします。子どものお弁当を作るのは大変なので、基本的に子どもはみんな同じものを食べます。先日友人と話したら、「今のお母さんは大変だと思う。幼稚園の子どものお弁当にいわゆる『キャラ弁』を競ってつくり、マウントの取り合いをするから」とのことで、私の子どもの頃には考えられなかったことが起こっているようです。そんなことにエネルギーとお金を使うのはもったいないので、ぜひとも給食を子ども園から、そして無料に!

 

それでも、子どもは増えないかも、とも思うウサギ