ジュネーブで、久しぶりにチーズ・フォンデュを同僚たちと食べに行きました。もともとはチーズ嫌いの私ですが、スイスに来る日本の方は必ずと言っていいほど「スイスのチーズ・フォンデュを食べたい!」とおっしゃいます。しかたなく付き合っている内に、なんとなく、苦痛ではなくなりました。

とは言え、一種類のチーズ・フォンデュをずーっと食べ続けるのはやはり苦手なのです。しかし、同じことを考える人は多いようで、ジュネーブのフォンデュ専門店の中には、フォンデュで使うチーズの種類を増やしたり(オリジナルはスイスのグリュイエールチーズ)、中に具を入れたりして味に変化を付けているところがあるのです。

今回行ったのはそんなフォンデュ専門店の一つ、Auberge de Savièse20 rue des Pâquis, 1201 – Genève)「オーベルジュ・ドゥ・サヴィエーズ」です。コルナバン駅からも近く、お店はスイスらしくかわいらしい国旗や牛さんのモチーフで飾られています。観光客にぴったりですが、味は観光客向けというわけではなく、通をもうならせるほどです。

 

以前も行ったことがあるのですが、近々日本の私の大学から研修の学生や教職員を受け入れるにあたり、数あるフォンデュの種類の中からどれか二つを選ぶことにし、今回は同僚たちに協力を仰いで、味見を兼ねた会食です。

今回味見したのは、キノコ味、トマト味、「フォンデュロワイヤル」と名付けられた、二種類のチーズをシャンパンで溶かし、キノコを入れたもの、粒コショウと玉ねぎを入れたものの4種類でした。

   

私はキノコ味のフォンデュが特に好きでした。キノコの香りも良く、キノコから独特のだしがでるのか、味もとても複雑で濃厚な味になっていました。粒コショウのフォンデュも、ピリッと刺激があってチーズが白いチーズで、これも変化のあるおいしいフォンデュでした。トマト味も、あっさりしていてふかしたジャガイモによく合いました。

デザートにはスイスのメレンゲ(卵白を泡立てて固めたもの)にダブルクリームを添えたものとアイスクリームをいただきました。

 

お店のウェイターさんたちはとてもフレンドリーで、何を聞いても笑顔で答えてくれます。英語も通じました。寒い季節に、もう一度行きたいフォンデュ屋さんでした。