あと二日で日本に帰ります。冷蔵庫の中にはもう何もないので、シルビアに付き合ってもらってタイ料理を食べに行きました。

シルビアはシングルマザーとして苦労してきて、ようやく落ち着いた人生を送れるようになってきました。双子のお嬢さんの一人が今年1月に出産し、かわいい孫娘ちゃんもできました。私も何度か見ているのですが、6か月たった今は顔に表情が出てきて、笑ったりこちらに話しかけるように声を出すこともあり、両手で足を握ったり、かわいらしい仕草が増えました。私は一生懸命日本語で話しかけて、ターリャちゃん(孫ちゃんの名前)がいずれ日本語を話せるようにしようとたくらんでいます。

お母さんのおっぱいをたくさん飲んで、丸々と太っているので、「家(うち)ではミシュランって呼んでいるのよ」とシルビアが言うので笑ってしまいました。ミシュランとは、フランスのタイヤメーカーの名前ですが、広告のキャラクターが、タイヤでできたお人形で、丸々と太っているように見えるのです。

 今日もお嬢さんの話になり、びっくりしたのが結婚前やせて小さかったお嬢さんが、出産後体がものすごく「大きくなり」、特におっぱいが…。それはそれは大きくなって、重そうなのです。結婚前会ったときには、「妖精か?」と思うほど愛らしい様子で、私でも「お姫様だっこ」できそうな雰囲気だったのですが…。

 シルビアが言うには、「おっぱいが大きくなりすぎて重いし寝るのも一苦労だし生活も大変になってきたので、今度胸を小さくする手術を受けるのよ」

 私「えーっ!手術?なんでそんなことしないといけないの?赤ちゃんがおっぱいを飲まなくなったら自然と小さくなるんでしょ?」

 シルビア「そりゃあ、少しは小さくなるけど、子供を産む前には戻らないわ。フランスでは、片方のお乳が300グラムを超えると『生活に支障がある』ということで、ちゃんと保険で手術代がカバーされるのよ」

 私「ええーっ!300グラム?」

 シルビア「そう。でも、娘のは300グラムどころじゃないわ。もっと大きいの。重みで下がってしまって肩が痛むの。大きなブラジャーを買って支えないといけないんだけど、それで楽になるわけじゃないのよね。」

 私「ふーん…。大きい人にはそれなりの苦労があるのねー。私は大きい胸の人がうらやましいけど」

 

いやはや、世の中にはいろんな悩みがあるんだなあ、とこの歳になってあらためて思います。

ちなみに、このフェルネー・ヴォルテールのタイ料理やさん「Le Bee Mai」(ル・ビーマイ)はとても人気のレストランで、今日は青島ビール、揚げ物の前菜、豚のあばら肉のグリル、鶏肉とカシューナッツの炒め物をいただきました。デザートは、ライチのアイスクリーム、木苺、フォンダンショコラのデザートプレートを二人で仲良く分けました。罪悪感も半分に…。

   

 

  

 

 

 

いやー、おいしいお料理でした。ご飯を食べ終わったのが夜9時過ぎ。今日は日中の最高気温が30度を超え、職場では冷房が無いので大変でしたが、9時を過ぎると風がひんやりとして涼しくなりました。

もうすぐ日本です。今年も猛暑と聞いているので、覚悟しておかねば…。