ここのところ運動不足で、一日1万歩を目標に歩こうとしているのですが、なかなか1万歩は歩けません。
それでも、私はフェルネー・ヴォルテールの緑の多い村の静かなたたずまいを気に入っているし、ヨーロッパの夏は日が長いので、ホテルで晩御飯を食べた後にもウォーキングシューズを履いて外に散歩に出たりしています。ちなみに今の時期の日の出は5時45分くらい、日の入りは21時半くらいです。
先日、日の入り近くに外を歩いていた時のこと。ホテルの近くにあるアパートの前が広い芝生の庭なのですが、そこに濃い灰色の小さな物体があるのが見えました。なんだろう、この固まり?木の株?いや、こんなところに。あれ?生き物?猫かな?
さらに近づくと、なんとそれはウサギでした。
後ろから見るとこんな感じ。白いしっぽが目立ちます。
以前もこの辺りで見たことがあるのですが、野生にしては人を恐れなさすぎなので、おそらくどこかで飼われているウサギではないかと思います。それにしても…。耳を時々動かす以外まったく動かず、お腹をピッタリ芝生につけてじっとしています。何をしているのかなー、と思ったのですが、考えてみるとこの日は太陽が沈んでも気温は30度。とても暑かったのです。お腹を芝生につけて体を冷やしていたのかなあ、と思いましたが、真相はわかりません。
その数日後、隣のアパートの芝生で、またもウサギを発見!今度はのんびりと草を食べていました。
人間が数メートルのところまで近づいても全然気にしません。猫に襲われたり車にはねられたりしないといいのですが。
フェルネー・ヴォルテールでのもう一つ楽しんでいるのは、ホテルの窓の外にちょっと突き出た植え込みがあるのですが、そこでスズメにパンくずなどをやっているのです。
去年巣から落ちてきて見守っていた子スズメが戻ってこないかと気を付けて見ているのですが、胸の白いところに茶色い星のある私の子スズメは今のところ来ていません。
今はちょうど子育ての時期。巣立ちはしたものの、親の役目はまだ終わっていないようで、大人よりも大きく見える丸々太った子スズメが親と一緒に飛んできて、お尻を床につける低い姿勢で羽を震わせながら餌をねだっています。親はその姿を見ると本能なのでしょう、もう一人でもちゃんと餌を食べることができるのに、一生懸命餌を拾っては子スズメの口に入れてやります。親ってえらいなー、すごいなー、ありがたいなー、と自分の親から受けた恩を感じずにはいられません。
時には、子スズメだけが飛んできて喜んでパンくずを食べているのですが、しばらくすると大きな声で親を呼び、その声につられて親がやってきて、一生懸命子スズメの口に入れてやります。それまで自分で食べていた子スズメは、当たり前のようにお尻を床につけて羽を震わせ、親にねだっていました。そんな様子を間近に見られるのもフェルネーにいればこそ。かわいく見せようともしていないのにとってもかわいいしぐさの動物や小鳥に癒されています。
ウサギ年だけにウサギに目が無いウサギ