geneva-ramoneのブログ
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うちの母親はよく叩いてきました。
親父が殴ることは滅多になかったのですが、1回だけ、中2の反抗期の時、歯向かった際にめちゃくちゃ殴られて鼻血がでたのは覚えてます。

まわりの目を気にする母親はしつけに厳しく、事あるごとにビンタをしてきましたが、自分はこういった体罰に関する恨みってのは全くないんですね。

悪いことをしたんだから当然だろうな、くらいにしか思ってません。

ただ、嘘をついて殴られる。
嘘をつくのは正直に言って殴られるのが怖いから。

この無限ループ、しょうがないサイクル、震えてる子供を見て気付けなかったんですかね。
教育でも何でもない、恐怖で子供をしばりつけ、支配欲を満たすだけの親にはなりたくないですね。



と、今だから言えるのでありますが、自身も我が子に手をあげていた事はあります。

その頃、自分にとって子育ては苦痛なものでした。

自分達夫婦と子供との間ではなく、その上にいる自身の親の存在が全てを狂わせていたのです。

会うたび、電話をするたび、うちの親からでてくる言葉は嫁と子供の文句ばかり。

実家に帰っても、ジジババに懐かず、お母さんにべったりの孫を見て面白くないのでしょう。2歳くらいならしょうがないかな、とも思いましたけど。

「子供の教育がなってない」
「こんなんじゃ社会でやっていけない」
「お前の嫁は子供を自分の玩具にして可愛がってるだけだ」

子供を自分の玩具だと思ってるのは貴方等でしょうが。
毎日毎日粘着粘着干渉干渉で。

嫁じゃ子育てできないから、自分達がなんとかしよう、と。
結局何かと理由をつけて、【実家に帰ってこい、こっちで暮らせ】(←近々ブログのタイトル候補。笑)に繋げてきます。

そんなこんなの毎日で、自分は子供が外食の時、お店の人から飴をもらった時にお礼を言わなかった事に対して怒り、車に戻ってから何度も叩いて怒鳴り散らしたことがありました。

しっかりとしたしつけをしなければ、またジジババに説教されると思っての事です。

弱い人間です。

【虐待を受けて育った子供は、自分の子供にも虐待をする。】
そんな言葉を聞いたことがあります。

それって実際どうなんでしょうね?
自分がされて嫌だった事、普通我が子にやるでしょうか?
受けてきた暴力を反面教師として、その反動で子供に甘すぎる親になってしまうのならわかるのですが、なぜ暴力は連動するのでしょう?

答えは簡単。

子供ができた今もまだ親に支配されているということ。

不良の喧嘩じゃないですけど、やらなきゃやられるの精神です。


こんな親の操り人形のダメ人間として、嫁と子供にも息苦しい想いをさせ続けていました。

そして離婚問題までに発展した時、嫁の口から初めて聞かされました。


「この子は自閉症なの」と。


自閉症や発達障害という言葉を聞かされた時、普通の親ならショックで目の前が真っ暗になるものです。

自分の場合は違いました。

これで親の理解が得られる、これで嫁が責められなくなる、と。


しかし、うちの親はそんな甘いものじゃありませんでした。

「普通の子供と同じようにするためには、もっともっと厳しくしつけていかなければ」

「お前ら共働きで寂しい思いをさせ、そのせいで自閉症になったのではないか?」

「面倒見るから実家に帰ってこい」



それから中略を挟みまして現在。


親と縁を切ってからの数ヶ月で、息子は数年分のような急成長を遂げています。

しかし、1番変わったのは子供じゃなくて自分。

今までの自分って何だったのでしょう?
親と縁を切ったことで、初めて命を得たような感覚でもあるし、そして何より心から子供を抱きしめてあげる事ができるようになりました。

「存在している」している事から「生きていく」事に変わった今、何をしていけばいいんだろう。

39歳から追う夢…もう遅いか(笑)