昨日は2ヵ月ぶりに友人K子さんの訪問。

いつものようにお抹茶、お菓子持参です！

あ、お花も持ってきてくださいました。

昨日のお花は芍薬、あでやかです。

真ん中がそれとは分からないくらいに桜色。

・・・で、よもやま話にも花が咲いたのですが、

でもね、私たちどこか悲観的な雰囲気に陥ってしまう。

なぜか？って考えてみたんですよ。

そして、ああ、それはやはり「戦争」だって思った！

ガッテン　ガッテン　・・・

この世界を覆っている戦争の空気、重いです。

*

ということで、『しらせん』⑥です。（※『しらせん』とは『知らなかった、ぼくらの戦争』の私的略語）

前回、日系の兵坂さんの話で、彼女が被爆者のその後の苦しみを思いやって涙されたということを書きました。

今回はその原子爆弾のことなんですが、

私はこれまで原爆は広島、長崎に落とされたとしか認識していませんでした。

実はそうそう単純なことではなかったということが本書から分かりました。

ビナードさんは金子力（かねこ・つとむ／1950年生まれ、大学卒業後中学の社会科教師として春日井市で教鞭をとる）さんと、以下の本『原爆投下部隊』を通して出会い、インタビューを開始します。

その『原爆投下部隊』－工藤洋三 (著), 金子力 (著)ですが、
Amazonでは以下のように紹介されています。

本書は，原爆投下部隊＝第509混成群団の作戦・活動を，広島･長崎への２発の原爆と49発の模擬原爆パンプキン投下について，写真を中心にまとめたものである．航空写真の分析や被弾地調査により，これまでの一覧表に，投弾時刻や照準点が追加され，内容が大幅に更新されている．原爆目標都市選定の経緯や模擬原爆パンプキンについても本書によって新たに知りうる事実は多いはずである．

つまり、こういうことなんです。

　発端は金子さんが地元の空襲の実相を生徒たちに教えようとして調べはじめたところ、終戦前日の8月14日午後春日井市にあった鳥居松製造所（小銃作っていた）に4発　の大型爆弾が投下されたということが判明します。すでに「終戦の詔勅」の録音も準備されていた時期になぜ？から本格的な調査が始まりました。

　当時の米軍には本土空襲部隊とは別に、味方にも極秘扱いの「原爆投下部隊」が編成されていたのです。この部隊は一万ポンド（約５トン）爆弾投下に特化した部隊でした。部隊は7月２０日から8月14日まで１８回のミッションを行い、長崎、広島以外にも訓練のためだけに３０の都市に４９発の長崎型模造原爆「パンプキン」を投下しました。7月２０日は東京に一発、茨城に一発、富山に三発、新潟に一発、福島県いわき市に二発、福島市渡利地区にも一発が投下しました。

（渡利地区の被害については本書にも書かれていますがネットにも斉藤ミチさんの話がありました。👇）

【戦後７０年　東北からの伝言】（６）　「模擬原爆」被害の斎藤ミチさん - 産経ニュース

(sankei.com)

米軍の内部文書によると、8月14日パンプキン投下の目的は、通常兵器としてどういう効果があるか調べるためだった、とあるそうで・・・。

こういった非人道的な行為をちゃんと記録し、しかも公開するというところが、なんというか、「すごい・・・💦」と思ってしまう。

ちなみに３０の都市のなかには山口県の宇部市もあり、親しい友人が住んでいることから、どうなんだろうその記録あるのかなとネットで調べてみると、ちゃんと「宇部市にパンプキンが落とされた」とありました。

:*

K子さんと楽しい話もたくさんしたのですよ。

彼女のお孫さん、生まれてまだ4か月なんですが、丸々として笑っている写真は見ているだけでこちらも笑顔になります。

今の穏やかな日常がずっとずっと続きますように。

孫ちゃんたち、ずっと笑顔でいられますように。

願わずにはいられません。

そうそう、帰りがけに彼女、昨年ブログに引き写した三野定さんの『海の彼方の道つくり』を読んでみたいから貸してほしいと持ってかえりました。

ああ、良かったと思ったことでした。

＊＊＊

本日の一句です。

五月闇鶏むね肉には片栗粉

・・・・・・・・＊

お付き合いいただき

ありがとうございました

★『知らなかった、ぼくらの戦争』⑥