『暮しの手帖』の2019年12月~2020年1月の「冬号」
「今日拾った言葉たち」にこんな言葉が拾われていました。
いいか、本屋というのはな、
子どもも若者もたくさんやってくるんだ。
そこに来てこんなタイトルの本が平積みされていたら、
そこはどんな場所になるのか?
そんなことを1ミリたりとも想像できない大人によって
未来が損なわれようとしてるんだ。
もう我慢の限界だよ。
日野剛広 書店員ツイート(19・8・24)
続く文章はこうです。
政治の世界で関係が悪化していることを受けて、
韓国の人を蔑視する言葉が書籍や雑誌に堂々と踊ってしまっている。
問題視された『週刊ポスト』の特集「韓国なんて要らない」には
「韓国人の10人に1人は治療が必要」との論旨まで紹介された。
雑誌『WiLL』の増刊号が「日韓開戦 韓国よ、ならば全面戦争だ!」
とのタイトルで8月に発売予定だと告知されると(最終的には「さようなら、韓国!」)、
旧知の書店員がこうツイートしていた。
好戦的な自分たちに酔いしれる度に、傷つく人がいる。
自身の暴力性にまだ気付かないのか。
この記事のころ、つまり2019年、
私は身辺がかなり慌ただしかったようで、
(父もまだ存命していたし)、
韓国とこういう関係だったとは記憶にないのです。
でも今の状況は、この上をいくのではないかと危惧しています。
世の中には好戦的な人間が確かにいて、
いつも機をうかがっている。
こういう人間と利害に敏い人間が結びつけば、
ほんとうに悲惨なことになるのです。
歴史はそのことを何度も何度も証明してきたけれど、
彼らは学ばない。