コングレスポ @ Lille by 山中コ〜ジ
Lille旧市街の町並みは写真のようで、とても赴きあるところです。
この街は繊維工業都市だったらしく、パリ程ではなくとも賑わいある街です。
ユーラリール・センターやコングレスポのある新しいエリアから、歩いて5分もしない所にこの様な町並みが広がっています。
この街と対局の様にあるのが、レム・コールハース設計のコングレスポです。
52000平米もある巨大建築物で、展示場/会議ホール/ロック・コンサートホール/駐車場という用途を内包しており、名前はcongresとexpositionから作られた”congrexpo(コングレスポ)”と呼ばれています。
様々なマテリアルが構成され、ひとつの建築として成り立っています。
周囲を歩くと非常に大きな建築である事は分かるのですが、マテリアルが垂直方向、水平方向と切り替わる為か一見しただけではスケール感はつかめません。
スチールを多用した建築ですが、ジャン・ヌーベルの設計したユーラリール・センターとは全く違う印象を与えます。
マテリアルの表情はかなり質素ですが、造形的なボキャブラリーは多様に駆使されているので、ひとまとまりでありながら分散している様で、内部に展開するプログラムとシンクロしている様な建築です。
細く乱立した様な柱と、薄い床が独特な空間を作り出しています。
また、空間を構成する床・壁・天井に加え採光や照明、マテリアルや色彩により分節された空間の繋がり方は、流石レム・コールハースだと言わざるを得ないものです。
敢えてでしょうが、完成度の高さを感じさせないディテールの繰り返しが、一見チープな様にも見える所ですが、独特の質を作り上げています。
同じマテリアルを中心として微妙に違いはあるものの、ユーラリール・センターと比べることで、建築家が設計する建築について、学び感じさせられるところが多々ありました。
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