TGVユーラリール駅、ユーラリール・センター、リヨン・クレジット・タワー @Lille | GENETO

TGVユーラリール駅、ユーラリール・センター、リヨン・クレジット・タワー @Lille

$GENETO-リール地図

フランスに行くならリールを見て来た方が良いのではと言う、山中悠嗣(GENETO東京)の提案でリールへ行きました。
幸い同時期にリールで人とお会いする用事もあったので、タイミングを合わせて日帰りツアーをしました。
パリからTGVに乗り、近未来都市を想像させるユーラリール駅に到着します。

$GENETO-リールヨーロッパ

ユーラリール開発計画は1986年にサッチャー首相とミッテラン大統領時代に計画されたもので、英仏チャンネル・トンネルの開通に伴い新設されたTGVのリールヨーロッパ駅周辺の開発で、1988年にコンペによってレム・コールハースがマスタ-プランナーとなりました。

レム・コールハースが提言する「機能と価値の高密度化、圧縮化、普置化」を実践した都市と言えます。
そこまでは、建築の大学に行けば授業で習う程度の事でしょうが、実際にどの様な都市になっているのか、期待されます。

ちなみに駅の設計はJ.M.デュティルール(フランス国有鉄道の建築家)です。

$GENETO-リヨン・クレジット・タワー

駅から外に出るとリヨン・クレジット・タワーが駅舎を跨いだ形で現れます。
とても大きなタワー型建築で、リールのシンボルとなっているとのことです。
設計はクリスチャン・ド・ポルザンパルクです。
このブーツ状の形状をした建築は、地元に暮らす人に言わせると"Lille"の"L"と思っている節があるらしい。
もし、そうだとしたらクリスチャン・ド・ポルザンパルクは相当の大物かもしれません。
僕ならそんなギャグの様な建築を、このスケールで設計する勇気は到底ありません。
そうでない事を願いつつ、リールで暮らす人にとってはそれくらいの認識で建築を実感している事がよく分かる逸話でした。

$GENETO-ユーラリール・センター

ユーラリールの目玉と言えば、レム・コールハース設計のコングレスポとジャン・ヌーベル設計のユーラリール・センターです。
写真はユーラリール・センター

ジャン・ヌーベルらしい大きな庇と、スチール、色とりどりのサインが建築のファサードを作り出しています。
とても大きな建築物で商業施設、ホテル、集合住宅が入ったものです。
僕が行った時は学校らしいエントランスもあったので、もう少し色々な用途を含む建築となっているのかもしれません。

$GENETO-ユーラリール・センター

ファサードのダイナミックな印象をそのままインテリアでも表現されています。
スラブから立上がる壁と、傾斜した大屋根は切断されていて、どこまでも大屋根が伸びる様なダイナミックな空間です。

ピンクの手すりがスチール色をした空間全体を貫き、とても美しいコントラストをしています。
それ以上の感動もありませんが、一般の人にこの建築のスケールをイメージしてもらうとすると、イオンシティが丁度同じくらいかと思います。
それと比べる事に意味はありませんが、建築家の手による建築であることはディテールや、空間のシークエンス、大屋根の掛け方など、所々に見所があります。
これだけのスケールの建築を、ハイクオリティで作っている事に対する評価は十分にできるのではないでしょうか。

$GENETO-ユーラリール・センター


$GENETO-ユーラリール・センター



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