Georges Abstraction Surface Air @ paris by 山中コ〜ジ

ポンピドー・センターに立ち寄った際、思いがけず出会ったのがGeorges Abstraction Surface Airというポンピドー・センター6階にあるカフェです。
デザイナーはドミニク・ジャコブとマック・ファルラーヌ。
この作品は、a+uかspa-deで以前見ていた作品でした。
独特の形状に興味を持ちながらも、ちらちらとページをめくる程度でした。
それでも、この独特な形状は一目見れば思い出すものでした。

自然界に存在する形状をオマージュしている様な独特のものです。
形容し難い覆いは岩山に見えたり、幼虫の様に見えたりと何とも不思議な印象を与えてくれます。
自由に切り取られた様な開口の断面は非常に薄く、何とも言いようのないもので、少し気持ちが悪い。

内部を少し歩きましたが、インスタレーションの様な空間を持つこのカフェは、ポンピドー・センターが何を目指している施設かをはっきりと証明している事が解ります。
この空間のクオリティも勿論ですが、アートに対する姿勢が一貫している事に素晴らしいと言わざるをえません。

このお店で働く人はデザイナーが目指し、達成した空間の質をしっかり保っている。
効率的とは言えない、使い勝手は悪い空間でしょうが、お客の立場に立ったお店である事は確かな訳です。
普通の事のようですが、この状態を維持する事は結構難しいです。


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