昨日は僕の誕生日だったので、ってわけでもないけどドライブしてきた。
コロナ禍なので人のいる場所は避けつつ、ずっと行ってみたいと思ってたとこに行ってみた。
その場所は兵庫県北部の浜坂にある。
30年以上前にバイクで走ってる時に見かけて、ふと気になった場所。
それ以来、何度も何度も、何度も何度も通ってる場所だけど、止ってじっくり見てみようとは何故か思わなかった。いつかそうしようと思いつつも、何故か今まで一度もそうしなかった。
そこに何故か、昨日は行ってみた。
ここだ。
浜坂から餘部へ走るR178沿いにある。
道と川が2つのトンネルで通ってるというのが、あまり他では観たことのない光景。
なぜだか不思議とノスタルジック。
めっちゃ長閑でいいところだ。
せっかくなのでトンネルを歩いて向こう側に行ってみる。
何故だか、何故だかわからないんだけど、
このトンネルをくぐると夏、という、そういうイメージを抱いていた。
どんな季節でも、このトンネルの向こう側は夏、そんな勝手な妄想を30年前から抱いていた。
和田口めがねトンネル、そんな名前が付いてたんだと初めて知った。
トンネルの中はゴーゴーという音で風が吹き抜け、気持ちいいけど、どこか落ち着かなかった。
トンネルを通って反対側に出た。
夏だった・・・ 当たり前か。
こちら側からの方がよりめがねトンネルの風情がある。
川の水も綺麗だった。
軽トラが通り抜ける。
よく観るとこのトンネル、レトロで、デザインもいい感じだ。
クルマに戻って、再びトンネルを通って、今まで行ったことのなかったトンネルの反対側を走ってみた。
このトンネルを通り抜ければ、そこは夏。
このトンネルを通り抜ければ、そこには少年の日がある。
そんなファンタジーを勝手に抱いていた道の先は、ただ普通の田舎道だった。
まあでもこのトンネルには、ずっと変わらず、不思議な魅力があるのは確かだ。