ふと高校時代に教わったことを思い出した。
僕の学校は真言宗の学校だけど、仏教の授業があったから、いろんなことを教わった。
大人になって、場面場面でいろんな教えを思い出す。

ふねを水に浮かべてゆきやすきように、をしへ候なり
by 日蓮
人にものを教えるということは、
例えば、車輪が重くて動かない車に油を差してまわるようにしたり、
船を水に浮かべて進みやすいようにすることと同じなのです。

東辺にして一句を聞かば、西辺に至りて、一句を語るべし
by 道元
「東でいい言葉を聞いて感動したら、西へ行って語れ」と説いています。
いい言葉を、他の人にも聞かせることで自分の理解も深まるものです。
言葉は、「読む」だけでなく「話すこと」で身につくのですね!
つまり、「教えることは学ぶこと」ですね!
でも、人に物事や真意を伝えるのは、なかなかどうして大変なことです。
今も昔も変わりませんね。
できるだけ噛み砕いて説明しても、
相手に教わろうとする気持ちがなければ、なかなか真意は伝わりませんね。
それには、教える者と教わる者との間に、双方の熱意が必要だと思います。
その熱意を空回りさせないために、
教える者には「励ます」「興味を持たせる」「ほめる」といった理解への潤滑油が必要だと説いているのです。
ぜひ高僧の教えを学び、実践したいものです。