世界的な著名投資家、ジム・ロジャーズ氏と、元大蔵省(現財務省)財務官で青山学院大教授、榊原英資氏の講演会が30日、東京都千代田区内のホテルで開かれた。投資顧問業のBizAsset(東京都中央区)が主催し、約450人が集まった。


ロジャーズ氏は、日本の人口が減少する一方、政府の外国人労働者の受け入れ策が進展していないため、成長率が鈍化して財政赤字が増加する可能性を指摘。


「このままでは5年、10年後に日本の株式に投資しているかは疑わしい」


と述べた。さらに、中国などアジアの成長を例に挙げて、


「近い将来、米国のドルは基軸通貨としての地位を失うだろう」


とした上で、


「日本円の価値は高まっていく」


と予想した。 榊原氏は、米格付け会社、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が日本国債の格付けを引き下げたことについて、国債の9割以上を日本の機関投資家や国民が購入していることなどを挙げ、


「短期的には国債の償還に問題はない。今、格下げをする判断はおかしい」


と批判した。その上で、日本の財政状況が今後悪化するとして、「6、7年のうちには消費税を引き上げなければならない」との認識を示した。