恩返し | お気楽人生

お気楽人生

ぶっ飛んでる漫画みたいな家族との日々と楽しいもの探し。
胸を張って馬鹿になれ

ここ数年


30代も後半に差し掛かるこの歳まで、余り気にしていなかった事や自分には無縁だと思っていた事が、


実は全て繋がっているのだと気付き始めた。





母が亡くなってもう2年半、母が愛した人々がいる場所で、ほんの少しでも人の為に何か出来れば、


このどうしようもないチンピラで親不孝者の愚息を、ちょっとは許してくれるのではないか、


そして母と同様迷惑をかけ続けている父と同じ国に居れば、父も少しは安心してくれるかも知れない、


と思い、独り日本を離れ、英語もほとんど解らず、その土地に関する予備知識は殆ど無し、『インターネットが有るから辞書とかいらなくねえ?』とかなりなめた状態で異国の地に来た。





人、文化、街並み、言葉、常識、価値観、そして自分の事を誰も知らない異国の地での長期滞在。





周りに頼れる仲間が全くいない状態になって、初めて身に染みて解ったのは『信じ合える仲間』のありがたさだった。


こちらで出来た現地人の友人、日本の友人と全く同じノリで接していたら、最初の頃から何か変な違和感を感じていた。


そしてそれは今までの人生には無かったタイプのストレス、そして怒りを通り越した悲しみ、とてつもなく切なく、どうする事も出来ない矛盾に悩まされた。





諸外国人と比べると、日本人の『思いやり』『気遣い』の心を大切にする事は素晴らしい事だと思った。


こちらの都市部の人は、まず自分の見栄や損得の事を考えて人の都合や気持ちを深く考えない感じがする。


日本人も見栄や損得勘定はもちろんある、でもそれに相手を思い遣る気持ちを加味して、相手の面目が立つ様な形をいつも考えながら物事を進めている事がこちらへ来て良く解った。


日本人は借りたモノ、借りた恩は返す、誰かが親切にしてくれたら自分もそれを返す、というのが結構当たり前だけど、ここの都市部の人は恩をとことん仇で返してくる。


これでもか、と現状で有る金だけを狙って搾り取りに来る。





外国人が優しい気持ちで接している事を逆手にとって、情け容赦無く金を引き出す事を繰り返すこの国の一部の人を見てこの度自分の反省をしました。





人が好意でやってくれた事にはきちんと好意で返さないのは、悪気は無くても恩を仇で返している事と同じ事なんだな、、と。





俺も今迄沢山の人達に借りっぱなしの恩を、これから一人一人に返していかなければならないと、つくづく反省しまくった次第です。


皆さん本当にすみませんでした。


これからの人生、もう一度チャンスを貰えるなら、


いっぽいっぽ、ひとつひとつ、皆に恩を返していきます。





ある人に『一歩一歩』(いっぽいっぽ)という言葉の大事さを教えて貰いました。


みんな解っているはずなのに、いつも忘れてしまう大事な言葉。


2段抜かし3段抜かしで楽して来た分、これからいっぽいっぽ踏ん張っていこうと思います。





話がそれまくりですが、長くなりそうなので続きはまた後日、、。