前回から引き続きトランペットのことを書く。一年振りにトランペットを押し入れから出した後、どのように練習を行うかを考えた。結局、Udemyというオンラインの学習サイトのトランペットのコース(「Learn to Play the Trumpet」)を行うことにした。

 

 トランペットの歴史やパーツの名称の説明があった後。マウスピースの音出しからレッスンが始まった。このレッスンでは、口角を引かずにリラックスすることを強調していた。また、マウスピースはバックの7Cか5Cを使うようにとも言われた。言われたことを素直に実行したが、しばらく続けてみて、自分のように上唇が厚くリム(マウスピースの枠)に収まりづらい場合では、少し口角を引いて唇を薄くし、またリムの大きいマウスピース(バックの3C)を使った方がいいのではないかと考え、とりあえず今はそうしている。

 

 管楽器はアンブシュア(音を出すための口の形)が何より大事だが、感覚的な話が多く、時間をかけて自分で経験しないとわからないことが多い。特にトランペットは音を出すのが大変な楽器なので、それをアンブシュアのせいにして考えすぎると行き詰まる。基本(マウスピースを唇の中央にまっすぐ当て、唇や口角を緊張し過ぎずに、横に息がもれないようにする)を守りつつ、あとは続けながら楽に音が出る形を模索するしかない。

 

 コースが進むにつれ、音域が広がり、スケールが増え、演奏できるメロディが増えていく。初心者であることを受け入れてしまえば、楽器を基礎から習得していくのは本当に面白い。全部で6時間、10セクションあるコースなので、1週間1セクションを目安にして、2~3ヶ月かけて終えるつもりだ。