Ph1:フルコナゾールに獲得耐性は起こるのでしょうか。
Ph2:フルコナゾールが臨床において獲得耐性を起こすことはほとんどありません。

(^^)/コメント;ところでみなさんは獲得耐性ってわかりますか!?
耐性株でない細菌が耐性遺伝子を獲得することですね。
では、皆さんのまわりにたくさんいるMSSA(メチシリン感受性黄色ブドウ球菌)に第3世代のセフェムを使用するとMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)になってしまうのでしょうか?目
また同じように緑膿菌にカルバペネム系を使用していると耐性化してしまうのでしょうか?感染制御と抗菌薬の適正使用という意味では広域スペクトルの抗菌薬の使用量を少なくしようということが言われていますが、どうなのでしょう?

 答えは、抗菌薬をたくさん使用してもMSSAがMRSAになることは基本的に起こりません。現在、院内感染のMRSAは世界に7つのタイプが知られていますが、それらは全てそのクローンが世界中に伝播してしまったものです目目
医療現場ではMRSAが新たに生み出されることはなく、本々微量にいて検出されないようなMRSAが抗菌薬使用によって有意に増殖したり、医療従事者の伝播によって広がっているわけですグッド!
参考までに、MRSAはSCCmecという可動性DNAで、mecAという耐性遺伝子を持っていますが、日本ではSCCmecⅡというタイプが主流です。アルベカシンの耐性MRSAはSCCmecなのでアルベカシン耐性MRSAは進展していないと考えられています。
 
でもカルバペネムやキノロンなどをたくさん使用すると、臨床現場で感受性の緑膿菌は耐性化してしまいます。獲得耐性が起こっているわけですね。したがってカルバペネムの使用制限によって多剤耐性緑膿菌の発生抑止となるわけですグッド!