Dr. 低出生体重時で現在体重7.5kgですが、エピペンは使用可能でしょうか!?
Ph1:現在までに報告されている使用経験では15kg未満450例の報告があり、最低体重は11kgで副作用の出現はなかったとされています。


(^^)/コメント:親が注射する場合、ある程度用量調整は可能かもしれませんが、エピネフリンですから、添加物がピロ亜硫酸ナトリウムであることと、アナフィラキシーへの対応ということで、リスクとベネフィットを考えて使用するべきでしょうか。
参考までに、未熟児という表現は差別用語的に使用されるため、医学用語としては適切ではないと考えられて下記の表現を用います。


低出生体重児・・・出生体重2500g未満

極低出生体重児・・・出生体重1500g未満

超低出生体重児・・・出生体重1000g未満

Ph1:糖尿病患者の腎機能障害は良く知られていますが、肝障害はどうでしょう?


(^^)/コメント:2004年に米国でDM患者は非DM患者に比べて肝癌の発生率が3倍高いことが報告され、ちょっとした衝撃がありましたね耳

日本でも2007年にDM学会がDM患者の死因を発表し、一般の人と同様、癌が3割強、血管障害が3割弱と報告されていますが、癌種が肺がんや胃がん、大腸がんではなく、肝癌でした。肝硬変とあわせると1割以上の患者さんは肝疾患でなくなっています耳

2008-2011年の厚生科学研究では、DM患者の3割以上に肝障害があるという報告でした目

Ph1:先進医療と高度医療が1本化されるのを知っていますか?ガーン
Ph2:・・・・?
Ph1:まず、これまでの先進医療と高度医療の用語が混在していますが、分かりにくいので、以下を整理して覚えておかれると良いと思います。


○先進医療:従来の高度先進医療が”先進医療”と名称を変更しました。これまでの先進医療は主に医療技術を中心としたもので医薬品や医療機器は薬事法で保険適応があります。第2項先進医療と位置づけられています。
○高度医療評価制度:平成20年に、適応外使用を含む保険で承認されていない医薬品・医療機器について保険診療と併用が行える制度として”高度医療評価制度”が制定され、先進医療の中に、第3項先進医療(高度医療を含む)が追加されました。

先進医療は保険局で、高度医療は医政局で取り扱われていましたが、H24年10月1日から、取扱い窓口が一本化され、先進医療会議で審議がなされます。今後従来の先進医療は先進医療A、高度医療は先進医療Bに区分されます。
但し、従来通り、適応がない医薬品や医療機器は試験実施計画書に基づいた部会による審議がなされた後、倫理性や費用対効果などの社会的妥当性ならびに有効性、安全性などの技術的妥当性が審議されます。


 ナショナルセンター関連者の話によると、高度医療評価制度は適応外使用の承認を医療現場から推進

する目的の政策の一つとして進められているもので、院内で倫理委員会を通した後、数例の使用経験を持ち、その臨床研究の計画書を作り、高度医療が承認されれば製薬企業も適応外使用の臨床研究に対して医薬品が提供しやすくなるという側面があります目。抗がん剤などは研究費に締める医薬品の割合も大きく、診療科の経費負担も浮くことになります。

先進医療Bにおける癌関連の審査は国立がん研究センター中央に外部委託されることが報告されていますね。

Ph1:婦人科:ズファジランは静注できますかはてなマーク


Ph2:海外で本剤の点滴静注により、新生児に低血糖症、腸閉塞があらわれたとの報告があり、静注は好ましくないと考えられます。
Ph1:製剤的に静注できるの?
Ph2:・・・・・?
Ph3:添加剤が濃グリセリンのみでpH4.9-6.0、水には溶けにくい性状です。

(^^)/コメント:質問の主旨を良く確認しないといけませんね。患者さんの筋注量が増えてしまったり、筋疾患などでどうしても筋注できない場合にはどう回答しますか?どうしてもという場合の筋注製剤を静注することを考えてみましょう。

 筋注する製剤として、油性などで静脈投与すると結晶析出などを起こす可能性が高い場合や、急激に血中濃度が上昇して副作用を起こしやすい場合などがあると思います。

製剤技術の問題から静注に出来なかったケースですかね。筋注した場合、末梢の毛細血管から少しずつ血液の中に入ってゆくのですから、究極の話になりますが、静脈内投与出来ない事はないと考えられます目。血液には脂質がたくさん浮いている訳で、水などよりも薬物は溶け込んでしまうと思います耳

筋注と同じ様な薬物動態を点滴静注で出来れば、体内への組織分布や作用を同様にすることが出来ると考えられます耳

大量の輸液であれば希釈出来るかもしれないし、原液をシリンジポンプでゆっくり投与するということも選択肢かもしれません耳

リスクとベネフィットを考えて、薬剤師として、製剤的に静注が可能か、本当に必要かを医師とディスカッションすることが必要なのではないでしょうかグッド!。ズファジランの場合、実際に臨床で静注投与されるケースも報告されています。

Ph1:糖尿病の末梢神経障害ってどのように起こるのでしょうか?

(^^)/コメント:ブドウ糖がアルドース還元酵素によってソルビトールやフルクトースになる経路をポリオール代謝目というけど、高血糖では、
①アルドース還元酵素の活性が亢進していて、
②ソルビトールやフルクトースが蓄積し、
③細胞内の浸透圧が高くなるそうです。そうすると
④Na-K –ATPase活性が低下して耳、細胞膜のNa-K輸送が遅れるので耳
⑤膜電位の変化が遅くなって電気刺激電動が遅れるので、
知覚障害などの糖尿病性神経障害がおこります。①~⑤のステップを理解しておくと良いですね。