ブログネタ:人に勧めたい本 参加中そうですね、幼少の頃から読書が趣味だったので、御勧めしたい書籍は、実は沢山あるのです

森村誠一氏や高木彬光氏、宮部みゆき氏や小池真理子氏、ジョン・スタインベック氏やスティーブン・キング氏の作品は、一点残らず名作揃いなんですよ。
然し、これら全てを御紹介していたら、紙幅も時間も足りません


なので一冊だけ挙げさせて頂きます。
それも、敢えて皆様にあまり知られていない作品を

ウィリアム・ピーター・ブラッティ氏の「エクソシスト」でございます

これの映画化作品は世界中で大ヒットしましたから、皆様も御覧になった事があるでしょう

然し、この原作小説は殆ど話題にならなかったので、御存知ない方の方が多数派だと思います。
それもその筈、これはニューヨークタイムズに連載されていた、新聞小説に過ぎませんでしたからね。
先ず申し上げておきますが、この小説は、映画とは些か趣を異にします。
映画のせいか、これを恐怖小説と考えている方が多い様ですが、それは全く違うんですね~∞
大雑把に言えば、ミステリの要素が三分の一、心理学や精神医学の解説が三分の一で、残りが怪奇現象や悪魔祓いの場面といったところでしょうか。
プロローグはイラクのニネヴェ遺跡の発掘現場で始まりますが、ここで既に神と悪魔の対決が予感されます

本編はワシントンD.C.のジョージタウンが舞台。
ある日、教会の聖像が穢される事件が起きます。
同様の事件が頻発して警察が警戒を強める中、主人公の家で映画監督のバーク氏が殺害され、首を180度背後に捻られて、窓から突き落とされるという猟奇的惨事が発生

事件を担当した殺人課のキンダーマン警部は、慎重且つ粘り強い捜査で、それが主人公の少女、リーガンの犯行である事を見抜きます。
この部分の、彼の証拠収集や尋問術の描写がまた秀逸

ボリュームも多く、それだけでミステリ小説として十分通用するほどです。
このキンダーマン警部の人物像や捜査方法は、後の映画「刑事コロンボ」シリーズに影響を与えたそうです

前後して主人公の少女、リーガンに異変が起き始めた為、徹底的にあらゆる医学検査を受けますが、結果はオールグリーン

精神病という診断を下されます。
このくだりで精神科のドクターが、主人公の母親に詳しく説明するのですが、これがまた非常に興味深い。
癲癇や離人症、夢遊病から二重人格まで、脳の化学反応や潜在意識のメカニズムを土台にして、実に解り易く解説してくれます

知的好奇心が刺激されまくって、もう脳汁ダダ漏れ出っ放し


ここのボリュームも多くて、お腹いっぱいになります

然し、精神病というだけでは説明のつかぬ怪奇現象が起こり始めて、いよいよエクソシストの出番

これら怪奇現象の描写は、文字通り、真綿で首を締め付ける様に、全く救いがありません

映画よりずっと恐ろしかった


ヒタヒタと迫り来る恐怖に、蛇に睨まれた蛙が如く、ページから目が離せなくなるのです

これは連載当時にも同じ思いをした読者が多いらしく、編集部に、
「もう止めてくれ!」
というクレームが、多数寄せられたそうです

それにも拘わらず、売り上げはうなぎ登り

「怖いもの見たさ」という感情は、洋の東西を問わない様ですね。
ま~た冗長に流れてしまった。
わしの悪い癖やな

最後までお付き合い下さいまして、誠に有難うございます

尚、この本は古いので一度絶版になりましたが、現在は創元推理文庫から出ています

その場一気で魅入られた様にお読み頂ける筈、是非一度お試し下さりませ。
あれ
〆の言葉が思いつかん
それはともかく、珠玉の作品とともに、素晴らしい週末をお楽しみ下さい




では、また明日







