本日は、最近母と妹から聞いた話でもしましょうかね
では、つまらない御話をば一席

時は妹が高校三年生の夏。
私は入隊して家を出ており、父は出勤、母は買い物に行っていて、家で一人で勉強しておりました
そうこうしているうちに目が疲れたので、少し昼寝でもしようとベッドに寝転がったそうです
すると5分ほど経った頃に異変が起きました。
体調はどこも悪くなかったのに、急に激しい目眩に襲われたのです
間もなく身体の自由が利かなくなり、耳元でゴオオォォーッという強風の様な音が聞こえました。
そして、頭だけが天井に巻き上げられる様な感覚を覚えたそうです。
次の瞬間、身体の自由が戻りました。
恐る恐る目を開けてみても、視力や色覚等に異常は無い様子
然し、決定的に不自然な事に気付いてしまいました。
妹は、彼女自身がベッドに横たわっているところを、やや離れた位置から見ているのです。
つまり、第三者の視点で己の肉体を眺めていたんですな。
更に、もっと奇妙なものを目にしました
ベッドに横たわっている己の肉体はそのままに、あたかも幽体離脱でもしたかの如く、腰から上だけが90度起きているのです。
つまり、寝ている身体の腰を境に身体が二つ存在し、幽体の様に見えるものは、ベッドに起坐しているのです。
そしてその背中には見覚えのない赤子がしがみつき、しきりに泣き声をあげているのです

実に奇妙極まる光景。
然し、この上なく不気味ではあったが、さほど恐怖は感じなかったそうです。
飽くまで体感ですが、それから約5分後。
またゴオオォォーッという強風音が聞こえ、目を開けていられなくなるとともに、再び天井に巻き上げられる感覚に包まれました。
次の瞬間に身体の自由が戻ったので、ベッドから起き上がり、背中を確かめたそうです。
勿論、赤子の姿はありませんでした
その夜、妹は両親にその事を話しました。
すると、思いもかけぬ反応が返ってきたそうです。
父も母も、明らかにその赤子について知っている様でした。
そして、姿勢を正して話し始めたのです。
私を産んだ後、しばらくして母は懐妊したのですが、早くに流れてしまったそうです。
男の子でした。
私にとっては弟、妹にとってはもう一人の兄ですね。
妹にしがみついていた赤子は、その子に違いないとの事。
話し終えた父は、神棚に拝礼しながら、儚くも流れてしまった命を鎮める為に祝詞を唱えました。
母も妹も、自然と手を合わせていたそうです。
それ以降、妹の身には何も起こっておりません。
何故もっと早く話してくれなかったのかと問うと、
「だって、決しておめでたい話やないけんね。
出来りゃあ誰にも話さずに済ませたかったんよ」
まぁ、言い分は御尤もです。
では、何故あの時不意に私に話したのか?
突っ込んで訊かなかったので、その点だけは謎ですね
運命に弄ばれて、ついに日の目を見る事なく逝った我が弟。
その運命がほのかに怖くもあり、切なくもあり。
彼に恥じない生き方をせねばならぬと、今改めて決意致しました
さて、本日よりセンター試験が始まりますが、列島はこの冬一番の寒気団に襲われつつあります

寒さに負けるな、受験生諸君
試験当日に当たり、今更改めて言う事は無い
今までの苦しかった受験勉強を思い出せ

落ち着いて普段通りの力を出せば、自ずと結果は付いてくる

いざ起て

この決戦に勝利し、栄冠を掴み取るのだ

以上


皆様に於かれましても、素敵な週末をお楽しみ下さい


ではまた明日







追伸
長野県軽井沢で、スキーツアーバスが事故を起こし、数多の尊い人命が失われました。
犠牲になられた方々の御冥福を御祈り申し上げます。

では、つまらない御話をば一席


時は妹が高校三年生の夏。
私は入隊して家を出ており、父は出勤、母は買い物に行っていて、家で一人で勉強しておりました

そうこうしているうちに目が疲れたので、少し昼寝でもしようとベッドに寝転がったそうです

すると5分ほど経った頃に異変が起きました。
体調はどこも悪くなかったのに、急に激しい目眩に襲われたのです

間もなく身体の自由が利かなくなり、耳元でゴオオォォーッという強風の様な音が聞こえました。
そして、頭だけが天井に巻き上げられる様な感覚を覚えたそうです。
次の瞬間、身体の自由が戻りました。
恐る恐る目を開けてみても、視力や色覚等に異常は無い様子

然し、決定的に不自然な事に気付いてしまいました。
妹は、彼女自身がベッドに横たわっているところを、やや離れた位置から見ているのです。
つまり、第三者の視点で己の肉体を眺めていたんですな。
更に、もっと奇妙なものを目にしました

ベッドに横たわっている己の肉体はそのままに、あたかも幽体離脱でもしたかの如く、腰から上だけが90度起きているのです。
つまり、寝ている身体の腰を境に身体が二つ存在し、幽体の様に見えるものは、ベッドに起坐しているのです。
そしてその背中には見覚えのない赤子がしがみつき、しきりに泣き声をあげているのです


実に奇妙極まる光景。
然し、この上なく不気味ではあったが、さほど恐怖は感じなかったそうです。
飽くまで体感ですが、それから約5分後。
またゴオオォォーッという強風音が聞こえ、目を開けていられなくなるとともに、再び天井に巻き上げられる感覚に包まれました。
次の瞬間に身体の自由が戻ったので、ベッドから起き上がり、背中を確かめたそうです。
勿論、赤子の姿はありませんでした

その夜、妹は両親にその事を話しました。
すると、思いもかけぬ反応が返ってきたそうです。
父も母も、明らかにその赤子について知っている様でした。
そして、姿勢を正して話し始めたのです。
私を産んだ後、しばらくして母は懐妊したのですが、早くに流れてしまったそうです。
男の子でした。
私にとっては弟、妹にとってはもう一人の兄ですね。
妹にしがみついていた赤子は、その子に違いないとの事。
話し終えた父は、神棚に拝礼しながら、儚くも流れてしまった命を鎮める為に祝詞を唱えました。
母も妹も、自然と手を合わせていたそうです。
それ以降、妹の身には何も起こっておりません。
何故もっと早く話してくれなかったのかと問うと、
「だって、決しておめでたい話やないけんね。
出来りゃあ誰にも話さずに済ませたかったんよ」
まぁ、言い分は御尤もです。
では、何故あの時不意に私に話したのか?
突っ込んで訊かなかったので、その点だけは謎ですね

運命に弄ばれて、ついに日の目を見る事なく逝った我が弟。
その運命がほのかに怖くもあり、切なくもあり。
彼に恥じない生き方をせねばならぬと、今改めて決意致しました

さて、本日よりセンター試験が始まりますが、列島はこの冬一番の寒気団に襲われつつあります


寒さに負けるな、受験生諸君

試験当日に当たり、今更改めて言う事は無い

今までの苦しかった受験勉強を思い出せ


落ち着いて普段通りの力を出せば、自ずと結果は付いてくる


いざ起て


この決戦に勝利し、栄冠を掴み取るのだ


以上



皆様に於かれましても、素敵な週末をお楽しみ下さい



ではまた明日








追伸
長野県軽井沢で、スキーツアーバスが事故を起こし、数多の尊い人命が失われました。
犠牲になられた方々の御冥福を御祈り申し上げます。