秀忠 「すまぬが、一足先に江戸へ戻って下さらぬか?
お江の悲しみをほぐして頂ければ、この秀忠も後で助かる」
常高院 「はい……」
秀忠 「のう?お千?」
千姫 「江戸へは戻りませぬ…」
秀忠 「母が待ち侘びていようぞ?」
千姫 「千は、秀頼殿の妻にございます」
秀忠 「秀頼殿は、薨った」
千姫 「髪を下ろして仏門に入り、菩提を弔いとう存じます」
秀忠 「御祖父様がお許しにはなるまい」
千姫 「では、誰が豊臣家の御霊を御祀りするのでござりますか?
」秀忠 「五山の僧侶に託すべし」
千姫 「八月の豊国祭は誰が?
」秀忠 「豊国祭はもう無い」
千姫 「……
…


…」秀忠 「既に豊国社の社殿は取り壊した。
お千。
わしはそなたに、詫びねばならぬ事が山ほどある

幼いうちから大坂へ嫁がしめ、心ならずもその婚家を打ち滅ぼし、たった十九で後家にしてしもうた事は、父として、悔やんでも悔やみ切れぬ

また、大御所の面前ではあるが、生きて戻ってくれたそなたに、冷たい言葉を浴びせたのも、深く、深く恥じ入っておる


じゃがのう、生きて戻ってきてくれたからには、そなたはわしの娘じゃ……


そうであろう



もう二度と、二度と悲しい思いはさせまいぞ。
決して嘘はつかぬ

そなたの父は、将軍じゃ。
必ず、必ず幸せにするによって、これまでの事を、許してくれのう……


この通りじゃ……

」千姫 「





」秀忠 「お千……
お千……


」15年近く前のドラマですが、この場面ははっきり覚えております

前述した台詞も暗記していたものですし、BGMや画面も完璧に覚えてますよ

今は勿論DVDを持ってますが、発売前はよく「思い出し泣き」してました


多くの方が誤解していますが、名門に生まれついた方々も、決して楽をして何不自由なく暮らしていた訳ではありません。
泰平の世を築く為に、我々下々の者以上に、血の涙を流してきたのです

日本中どの地域に於いても、三百年以上昔から続く名君が未だに慕われて、土地土地で神として祀られております

そういう指導者を輩出した偉大な我が国、日本に生を享けて、本当に幸せです

日本人である事を、心から誇りに思いますね







