さて一日に入院して三日に手術、喉を刔られて扁桃腺を引っこ抜かれる怪態な羽目に陥った私も、遂に明日退院でございます
暖かい励ましの御言葉を下さる皆さんや我社の皆、家内や親戚友人一同に、深く感謝申し上げる次第であります
誠に、誠に有難うございました
ここではもう三回目の入院になるのですが、娑婆と同じく、変わった方も多うございます∞
これは4月の頭に腎生検で入院してた折の話なんですが、隣のフロアに可愛いJKが入院してましてね、挨拶を交わす程度の仲だったんですわ
ところがこの娘の御家族が、友人が、ちっとも見舞いに来ない。
唯の一度も、一人も来ない。
事情を察した他の方々が話の輪に入れてやると、嬉しそうに加わってくるんですわ
我々に初めて優しくしてもらったものだから、毎日の生活が楽しくて仕方なかったんでしょう
フロアや他の方の病室に、しょっちゅう遊びに行ってましたよ
そうこうするうちに、同級生と思しき男の子が見舞いに来るようになりました
JKも決して嫌がってなかったし、我々も一抹の寂しさを抱えながらも、なるべく二人きりにしてやる様に心がけました
若き二人の恋路は、本当に微笑ましいものでしたよ
ところが四~五日経ってから、そのJKの姿が見えません。
急に退院してしまったどころか、以後の行方は杳として知れなくなってしまったのです
先生によると隣県に転院したそうですが、それ以上の事は決して教えてくれませんでした
男の子の嘆き様は大変なものでしたよ
やがて我々は、事のあらましを知る事になりました(ここからは、私が退院した後に聞いた話)。
件のJKの父親は中部財界ではかなりの大物ですが、JK自身は不義の子でした。
つまり、妾に産ませた子供だったんですね。
それを知った本妻は怒り狂いました
彼女自身、かなり名門の閨閥の出身という事もあってプライドが許さなかったのでしょう、幼い頃に養女という形で迎え入れて、あらん限りの虐待を尽くしたそうです


然し、真っ直ぐな本性は隠し通せないもので、成績優秀・人格高潔な彼女の元へは友達の出入りが絶えませんでした。
これに我慢ならなかった養母は次なる手段に出ます。
そう、JKとは縁もゆかりもない土地の大病院に放り込んで、彼女を孤独地獄に堕とそうとしたんです
しかも今度の事は、二回目だったというんです
正に悪魔の所業
どうかしてるぜ
流石にあちこちから怨嗟の声が上がり始め、事此処に至って漸く、ある名誉教授の説得を受け入れた父親はJKと和解して共に暮らし、嫁には三行半を突き付けました

尤も、元嫁は「絶対離婚はしない!」と息巻いているそうですが
いやぁ然し、こんな三十年前のクサい大映ドラマみたいな物語が本当にあったんですね~∞
「事実は小説より奇なり」と言いますが、人生の地獄や修羅場が集まる病院なればこそ、こういう因果応報な人間模様が紡ぎ出されていくのかも知れません

今回の入院でも面白い御家族がいますよ
入院してるのは九十は越えていると思われる御主人、若干アルツ入ってる楽しいお爺さんです。
職員や我々患者にも腰の低いおっちゃんなんですが、とにかく御家族への態度だけが異常に悪い。
まるで王様
昔は荒くれ者の沖仲士を束ねて海運業を営んでいた御方で、確かに若い頃はその眼力で相手を平伏させたり、その獅子吼で思うがままに人を操る事も出来たでしょうが、今の彼は身長140cm前後でろくに聞き取れないほどの弱々しい声

それじゃ御家族にもナメられても止むを得んでしょうな、なまじ昔を知るだけに
それも傍から見ていると、驚くほどクソしょ~もない事で喧嘩してるんです。
例えば、
「アイスクリームが食べたい」
と言うので、地下のコンビニに行く為に奥さんにエレベーターホールに連れていってもらうと
「やっぱり行きとうない」
と駄々をこねるんです
いつもこんなレベルなので、奥さんに首根っこ掴まれて振り回されてますわ

でも少々アルツ入ってても医師の見分けはつくんですね、そういう場面に居合わせた医師に、
「先生!先生!助けて!
わしゃ

に殺される!」
と涙ウルウル

医師も毎度心得たもんで、
「は~いはい、
さん、奥さんの言う事をよく聞きましょうね~」
言われた爺さん、
「はいっ!判りました!軍医殿!」
もうね、我々を笑い殺す気かと。
大学の体育会系の奴等は全員ここでアルバイトせえ

一ヶ月でオリンピック級の腹筋が出来るで








これで2020年の東京五輪は安泰だと、明日からの酒の味を楽しみにしている大佐なのでありました











暖かい励ましの御言葉を下さる皆さんや我社の皆、家内や親戚友人一同に、深く感謝申し上げる次第であります

誠に、誠に有難うございました

ここではもう三回目の入院になるのですが、娑婆と同じく、変わった方も多うございます∞
これは4月の頭に腎生検で入院してた折の話なんですが、隣のフロアに可愛いJKが入院してましてね、挨拶を交わす程度の仲だったんですわ

ところがこの娘の御家族が、友人が、ちっとも見舞いに来ない。
唯の一度も、一人も来ない。
事情を察した他の方々が話の輪に入れてやると、嬉しそうに加わってくるんですわ

我々に初めて優しくしてもらったものだから、毎日の生活が楽しくて仕方なかったんでしょう

フロアや他の方の病室に、しょっちゅう遊びに行ってましたよ

そうこうするうちに、同級生と思しき男の子が見舞いに来るようになりました

JKも決して嫌がってなかったし、我々も一抹の寂しさを抱えながらも、なるべく二人きりにしてやる様に心がけました

若き二人の恋路は、本当に微笑ましいものでしたよ

ところが四~五日経ってから、そのJKの姿が見えません。
急に退院してしまったどころか、以後の行方は杳として知れなくなってしまったのです

先生によると隣県に転院したそうですが、それ以上の事は決して教えてくれませんでした

男の子の嘆き様は大変なものでしたよ

やがて我々は、事のあらましを知る事になりました(ここからは、私が退院した後に聞いた話)。
件のJKの父親は中部財界ではかなりの大物ですが、JK自身は不義の子でした。
つまり、妾に産ませた子供だったんですね。
それを知った本妻は怒り狂いました

彼女自身、かなり名門の閨閥の出身という事もあってプライドが許さなかったのでしょう、幼い頃に養女という形で迎え入れて、あらん限りの虐待を尽くしたそうです



然し、真っ直ぐな本性は隠し通せないもので、成績優秀・人格高潔な彼女の元へは友達の出入りが絶えませんでした。
これに我慢ならなかった養母は次なる手段に出ます。
そう、JKとは縁もゆかりもない土地の大病院に放り込んで、彼女を孤独地獄に堕とそうとしたんです

しかも今度の事は、二回目だったというんです

正に悪魔の所業
どうかしてるぜ
流石にあちこちから怨嗟の声が上がり始め、事此処に至って漸く、ある名誉教授の説得を受け入れた父親はJKと和解して共に暮らし、嫁には三行半を突き付けました


尤も、元嫁は「絶対離婚はしない!」と息巻いているそうですが

いやぁ然し、こんな三十年前のクサい大映ドラマみたいな物語が本当にあったんですね~∞
「事実は小説より奇なり」と言いますが、人生の地獄や修羅場が集まる病院なればこそ、こういう因果応報な人間模様が紡ぎ出されていくのかも知れません


今回の入院でも面白い御家族がいますよ

入院してるのは九十は越えていると思われる御主人、若干アルツ入ってる楽しいお爺さんです。
職員や我々患者にも腰の低いおっちゃんなんですが、とにかく御家族への態度だけが異常に悪い。
まるで王様

昔は荒くれ者の沖仲士を束ねて海運業を営んでいた御方で、確かに若い頃はその眼力で相手を平伏させたり、その獅子吼で思うがままに人を操る事も出来たでしょうが、今の彼は身長140cm前後でろくに聞き取れないほどの弱々しい声


それじゃ御家族にもナメられても止むを得んでしょうな、なまじ昔を知るだけに

それも傍から見ていると、驚くほどクソしょ~もない事で喧嘩してるんです。
例えば、
「アイスクリームが食べたい」
と言うので、地下のコンビニに行く為に奥さんにエレベーターホールに連れていってもらうと
「やっぱり行きとうない」
と駄々をこねるんです

いつもこんなレベルなので、奥さんに首根っこ掴まれて振り回されてますわ


でも少々アルツ入ってても医師の見分けはつくんですね、そういう場面に居合わせた医師に、
「先生!先生!助けて!
わしゃ


に殺される!」と涙ウルウル


医師も毎度心得たもんで、
「は~いはい、

さん、奥さんの言う事をよく聞きましょうね~」言われた爺さん、
「はいっ!判りました!軍医殿!」
もうね、我々を笑い殺す気かと。
大学の体育会系の奴等は全員ここでアルバイトせえ


一ヶ月でオリンピック級の腹筋が出来るで









これで2020年の東京五輪は安泰だと、明日からの酒の味を楽しみにしている大佐なのでありました










