ブログネタ:好きな監督 参加中レンタル産業が発達した今はさほどでもありませんが、中学高校時代の私はとにかく映画に熱中してました

キネマ旬報とロードショーを定期購読し、専用の鑑賞ノートを作って、映画館上映作品は勿論、テレビの映画番組でもその作品の監督・脚本・製作・撮影の名前を記録しておりました

各者ごとにファイルを作って、それぞれの方々の特徴を分析したり、演劇に於ける「第四の壁」と映画のそれとを比較考察したりもしましたね

社会に出てもおらぬガキの分際で、同じ映画ファンの友人と、生意気にも人物描写や映画論を闘わせたりして、一端の評論家気取りでおりました

いたいイタい痛い


思い返すと無茶苦茶恥ずかしい


全く穴があったら入れたい、いや入りたい気分です




とは言え悪い事ばかりではなかった様で、単なる鑑賞者には止まらない、深読みしながら当該作品の主題を探る、評論家的視点を持つ事が出来ました

「2001年宇宙の旅」はSFではなく、知的生命体の進化の極限たる神を描いたものだという事や、「エクソシスト2」は実は悪魔を描いたものではなく、ユングが唱えた人類共通の集団無意識論を以て宗教を解釈した作品だと判ったのもその御蔭でしょう

後日、それぞれの監督がインタビューで全く同じ事を仰っていたのを読んで
「やっぱり俺の思った通りだった!」
と欣喜雀躍したものです



馬鹿ほど小さい事で喜ぶという、悪しき見本ですな



飽くまでそんな私の独断と偏見ではありますが、最高の監督は何といってもウィリアム・フリードキン氏でしょう


あの不朽の名作「エクソシスト」の監督です。
彼の演出はとにかく濃くて緊張感があり、観る者を捕えて離しません

大体15分に一回の割合で細かい起承転結を持たせた場面を積み重ねながら進行していくので、飽きさせる事が全くないんです

元々が分単位の視聴率競争に晒されるテレビマン出身ですから、観客の目を一秒たりとも画面から逸らさせたくないという習性が染み込んでるんでしょうね

しかも彼は相当早くから才能を開花させています

「フレンチ・コネクション」でアカデミー賞とゴールデングローブ賞の監督賞を獲得したのが何と32歳、「エクソシスト」でゴールデングローブ賞監督賞を受賞したのが34歳の時というのですから驚き


実は日本以上の徒弟制度社会であるハリウッドで、それほど若くして栄光を掴んだ事こそが、彼が天才である証左でしょう

事実、その後も彼は「恐怖の報酬」や「ガーディアン」、「英雄の条件」といった名作問題作を次々に発表しております

素晴らしい






確かに映画作家という大きなカテゴリーで見れば、彼より優れた実績を遺した方は多いと思います。
世界的ヒットメーカーたるスティーブン・スピルバーグ氏、「スターウォーズ・サーガ」「インディ・ジョーンズシリーズ」の生みの親であるジョージ・ルーカス氏、その両氏の師匠筋に当たるフランシス・コッポラ氏等々∞
更にその三氏が師匠と仰ぐ我が日本の至宝、故黒澤明氏もそうでしょう

然し、彼等はストーリーの着想や緻密な映像の作り込みが上手い、総合的な「映画作家」なのであって、監督としての技量はフリードキン氏の方が上だと思いますね
映画作りのスタッフは、大きく三つの役割に分かれます。
先ずは製作、プロデューサーは、主にそのプロジェクトの財政と広告、営業に責任を負う、総合経営責任者です

続いて脚本、これは設計プランナーだと言えましょう

そして監督、彼は現場に集う全ての専門家達をまとめるリーダー、いわば船長です

いくら製作や脚本が素晴らしくとも、現場の指揮官たる監督が無能なら全てぶち壊しです

オーケストラに例えると、同じ曲を同じ楽団が演奏しても、指揮者が変わると全く別物に聞こえるという不思議な現象を体験した方も多いでしょう

それと同じく、映画の出来は最後は監督で決まるんですよ

いくらCGで幻想的な画面を作っても、それに魂を吹き込むのは、現場指揮の術を芸術の域にまで高めた監督の腕と力なのです

皆さんは如何思われますか

是非お聞かせ願いたいのです



宜しくお願い申し上げます
m(__)mo(^-^)o(^0^)/