今朝方書棚を整理しておりますと、ある雑誌が目に留まりました
定期購読している雑誌の「SAPIO」のバックナンバー、9月29日号です
この「SAPIO」は、政治・経済・文化の面から総合的に現代社会を読み解く国際情報誌であり、比較的堅めの記事で構成されています
然し、その号にはメインである「国家警察29万人のリアル」という特集の他に「発情するニッポン!セックス特集狂騒曲の行方」なるサブ特集が組まれていたのです
そのサブ特集を読んだ記憶が無かったので興味を惹かれて読み進む内に、笑いを誘う軽妙な語り口ながらも見事に事の本質を衝いている記事を見かけましたので、御紹介致したいと思います
筆者は漫画家、作家、イラストレーター、ミュージシャンとして活躍中のみうらじゅん氏(52歳)です
尚、アメーバのフィルタリングによるアク禁を防ぐ為、一部の漢字を変換したり平仮名表記にする箇所がございますが、何卒御容赦のほどを
ではごゆっくり御覧下さい
引用ここから
「窒トレ」なぬ?
セックスにロマンを求める男にとって女性誌の「にくづき漢字」は絶対NG
みうらじゅん
女性誌のセックス特集が、激しいことになっています。
“隙間産業”の僕のところにも執筆や取材の依頼がよく来ます。
みんなが断ってるから僕のところに来るんだと思うんですよ。
女性誌のセックス特集は実体験を言わないと許してくれないじゃないですか。
男ってもうちょっとトンマだから妄想みたいなことでも済ませるけど、女の人はリアルを求めているから困ります。
男はロマン、女はリアル、そこがセックス特集に求めるものの、男と女の大きな違いですね。
男が相も変わらずギリシャ人と年間セックス回数比べに余念がない一方で、女はこんな感じ。
「感度がアップして、しかもキレイになれちゃう!?
窒トレーニングBOOK」
『an・an』09年12月9日号
女は窒トレーニングまで行ってますから、言葉上は同じセックス特集とは言え“明日から使える度”に大きな隔たりを感じます。
その女性誌のセックスブーム。
こちらは『セックス・アンド・ザ・シティ』というアメリカドラマが流行ったことが大きいです。
それ以降「セックス」が気軽に使ってもよい単語として認められたんですね。
あそこからはっきりと『セックス・アンド・ザ・シテェ!』になったんですね。
そしてセックスがおしゃれなことになりました。
女性からすれば
「だって(主演の)サラ・ジェシカ・パーカーがやってるんだもん」
と言い訳が立ちますからね。
アメリカ人がやってんだから、日本人も大丈夫。
敗戦国の考えですよ。
黒船かもしれないけど。
「吊り革の握り方は、その男性の得意とする体位を表しているのは知られざる事実です」
『an・an』10年4月21日号
さて、こちらも女性誌のセックス特集急先鋒『an・an』です。
元々“アンアン”だもんね、名前が。
ノンノじゃないもん。
最近の特集では、吊り革の握り方から得意とする体位を、箸の持ち方でセックスの傾向を、メールの書き方でセックスの濃度を分析しています。
細かいところまで来てますけど、こんな記事、日頃から四六時中セックスのことばかり考えないと、発想が出ないよね。
考えてみたら昭和年代の男性誌にあったような企画ですね。
男の専売特許だったのが女も思うようになったんですね。
昔の男性誌には必ずや“セクソロジスト”という肩書の博士だかなんだかわからないオジサンが出てきてましたが、女性誌も成長してそういうゾーンに入ってきたのかもしれません。
この記事はまだロマンの香りが少ししますね。
男性誌のセックス特集の進化をなぞっているところがあるんでしょうかね。
「“感じる”カラダになるヨガレッスン」
『婦人公論』10年7月22日号
ロマンといえば、昔の男性誌のセックス特集の定番には「四十八手写真図解」がありましたよね。
女性誌でも似たような企画を『婦人公論』がやっていました。
モデルさんがポーズをとって、スタジオの白いホリゾント(背景幕)の前で撮影した切り抜き写真が並んでいて
「性欲を高める」
「締まりをよくする」
「感じやすくなる」
なんてポーズが紹介されています。
モデルさんは一目見て、勃たない人ですけどね。
こういうのは美術のデッサンの本と一緒で、勃たない人をモデルにするというのが伝統ですね。
この『婦人公論』には僕も
「うちの夫のセックス、おかしくないですか?」
というコーナーに顔写真入りで“性のエキスパート”として登場しております。
同級生が見るかもしれないと想像すると恥ずかしいですね。
話は『an・an』に戻りますが、話題の俳優がヌードになることが多いですよね。
だいたい男性のイケメンヌードなんてやられたら、こっちはもう無理ですよ。
男は昔はバカにしたもんです。
見せるものもないくせにって。
出る男は恥ずかしくないのか?
プライドは?と言いたいです。
ここまで来ると、ゲイ雑誌と同じですよね。
『an・an』のセックス特集の売れっぷりにはゲイのみなさんも貢献していることは見逃せないと思いますよ。
しかしこのヌード企画、理想がひとつしかないのが若いです。
すべての女性が腹筋が割れた男が好きなわけじゃない。
「腹が出て、胸毛がボーボーの男が好きなのに」
と言う女性もいて、思っているのに言えなくて困っている女性が増えていると思いますよ。
ほら、男の雑誌には熟女も出るじゃないですか。
僕ら男は
「若い子もいいけど、こんな夜は醜悪なのがいい」
とかバリエーションがあるじゃないですか。
女性誌にもいつか“熟男”が出る日が来るんですよ。
裸にマフラーを“中尾彬巻き”一丁!みたいなのが。
そういうのが出るまでは、僕はまだまだ大丈夫だな、と思います。
向こうが「つのだ☆ひろ、ヌード」とジョーカーを出してきたら、慌てるくらいでちょうどいいと思います。
引用ここまで
この項目は長くなるので、本日はここまでにさせて頂きたいと思います
70年代から進行してきた「性の解放」の結果とは言え、女性誌がここまでエラい事になっているという具体例を見ますと、やはり驚きを禁じ得ませんね
明日は、それらの特集記事の筆者達が明らかに勘違いしている点を、みうら氏が指摘していく部分を御覧頂きましょう

さて皆さんは、挙げられた様な特集記事を、実際に読まれた事はありますか
お読みになった方は、どんな感想を持たれたのでしょうか
是非教えて頂きたいのです


宜しくお願い申し上げます
m(__)mo(^-^)o(^0^)/

定期購読している雑誌の「SAPIO」のバックナンバー、9月29日号です

この「SAPIO」は、政治・経済・文化の面から総合的に現代社会を読み解く国際情報誌であり、比較的堅めの記事で構成されています

然し、その号にはメインである「国家警察29万人のリアル」という特集の他に「発情するニッポン!セックス特集狂騒曲の行方」なるサブ特集が組まれていたのです

そのサブ特集を読んだ記憶が無かったので興味を惹かれて読み進む内に、笑いを誘う軽妙な語り口ながらも見事に事の本質を衝いている記事を見かけましたので、御紹介致したいと思います

筆者は漫画家、作家、イラストレーター、ミュージシャンとして活躍中のみうらじゅん氏(52歳)です

尚、アメーバのフィルタリングによるアク禁を防ぐ為、一部の漢字を変換したり平仮名表記にする箇所がございますが、何卒御容赦のほどを

ではごゆっくり御覧下さい

引用ここから
「窒トレ」なぬ?
セックスにロマンを求める男にとって女性誌の「にくづき漢字」は絶対NG
みうらじゅん
女性誌のセックス特集が、激しいことになっています。
“隙間産業”の僕のところにも執筆や取材の依頼がよく来ます。
みんなが断ってるから僕のところに来るんだと思うんですよ。
女性誌のセックス特集は実体験を言わないと許してくれないじゃないですか。
男ってもうちょっとトンマだから妄想みたいなことでも済ませるけど、女の人はリアルを求めているから困ります。
男はロマン、女はリアル、そこがセックス特集に求めるものの、男と女の大きな違いですね。
男が相も変わらずギリシャ人と年間セックス回数比べに余念がない一方で、女はこんな感じ。
「感度がアップして、しかもキレイになれちゃう!?
窒トレーニングBOOK」
『an・an』09年12月9日号
女は窒トレーニングまで行ってますから、言葉上は同じセックス特集とは言え“明日から使える度”に大きな隔たりを感じます。
その女性誌のセックスブーム。
こちらは『セックス・アンド・ザ・シティ』というアメリカドラマが流行ったことが大きいです。
それ以降「セックス」が気軽に使ってもよい単語として認められたんですね。
あそこからはっきりと『セックス・アンド・ザ・シテェ!』になったんですね。
そしてセックスがおしゃれなことになりました。
女性からすれば
「だって(主演の)サラ・ジェシカ・パーカーがやってるんだもん」
と言い訳が立ちますからね。
アメリカ人がやってんだから、日本人も大丈夫。
敗戦国の考えですよ。
黒船かもしれないけど。
「吊り革の握り方は、その男性の得意とする体位を表しているのは知られざる事実です」
『an・an』10年4月21日号
さて、こちらも女性誌のセックス特集急先鋒『an・an』です。
元々“アンアン”だもんね、名前が。
ノンノじゃないもん。
最近の特集では、吊り革の握り方から得意とする体位を、箸の持ち方でセックスの傾向を、メールの書き方でセックスの濃度を分析しています。
細かいところまで来てますけど、こんな記事、日頃から四六時中セックスのことばかり考えないと、発想が出ないよね。
考えてみたら昭和年代の男性誌にあったような企画ですね。
男の専売特許だったのが女も思うようになったんですね。
昔の男性誌には必ずや“セクソロジスト”という肩書の博士だかなんだかわからないオジサンが出てきてましたが、女性誌も成長してそういうゾーンに入ってきたのかもしれません。
この記事はまだロマンの香りが少ししますね。
男性誌のセックス特集の進化をなぞっているところがあるんでしょうかね。
「“感じる”カラダになるヨガレッスン」
『婦人公論』10年7月22日号
ロマンといえば、昔の男性誌のセックス特集の定番には「四十八手写真図解」がありましたよね。
女性誌でも似たような企画を『婦人公論』がやっていました。
モデルさんがポーズをとって、スタジオの白いホリゾント(背景幕)の前で撮影した切り抜き写真が並んでいて
「性欲を高める」
「締まりをよくする」
「感じやすくなる」
なんてポーズが紹介されています。
モデルさんは一目見て、勃たない人ですけどね。
こういうのは美術のデッサンの本と一緒で、勃たない人をモデルにするというのが伝統ですね。
この『婦人公論』には僕も
「うちの夫のセックス、おかしくないですか?」
というコーナーに顔写真入りで“性のエキスパート”として登場しております。
同級生が見るかもしれないと想像すると恥ずかしいですね。
話は『an・an』に戻りますが、話題の俳優がヌードになることが多いですよね。
だいたい男性のイケメンヌードなんてやられたら、こっちはもう無理ですよ。
男は昔はバカにしたもんです。
見せるものもないくせにって。
出る男は恥ずかしくないのか?
プライドは?と言いたいです。
ここまで来ると、ゲイ雑誌と同じですよね。
『an・an』のセックス特集の売れっぷりにはゲイのみなさんも貢献していることは見逃せないと思いますよ。
しかしこのヌード企画、理想がひとつしかないのが若いです。
すべての女性が腹筋が割れた男が好きなわけじゃない。
「腹が出て、胸毛がボーボーの男が好きなのに」
と言う女性もいて、思っているのに言えなくて困っている女性が増えていると思いますよ。
ほら、男の雑誌には熟女も出るじゃないですか。
僕ら男は
「若い子もいいけど、こんな夜は醜悪なのがいい」
とかバリエーションがあるじゃないですか。
女性誌にもいつか“熟男”が出る日が来るんですよ。
裸にマフラーを“中尾彬巻き”一丁!みたいなのが。
そういうのが出るまでは、僕はまだまだ大丈夫だな、と思います。
向こうが「つのだ☆ひろ、ヌード」とジョーカーを出してきたら、慌てるくらいでちょうどいいと思います。
引用ここまで
この項目は長くなるので、本日はここまでにさせて頂きたいと思います

70年代から進行してきた「性の解放」の結果とは言え、女性誌がここまでエラい事になっているという具体例を見ますと、やはり驚きを禁じ得ませんね

明日は、それらの特集記事の筆者達が明らかに勘違いしている点を、みうら氏が指摘していく部分を御覧頂きましょう


さて皆さんは、挙げられた様な特集記事を、実際に読まれた事はありますか

お読みになった方は、どんな感想を持たれたのでしょうか

是非教えて頂きたいのです



宜しくお願い申し上げます
m(__)mo(^-^)o(^0^)/