今日は未だ病み上がりの為、極く短めに昔話を語らせて頂きたいと思います
私が自衛官時代に所属しておりました部隊は、航空自衛隊の中でも、領空侵犯防止スクランブル発進等を必要とされる即応部隊としての任務を負った戦闘航空団でありました
過去記事の中で触れた教育職は飽くまで臨時勤務であり、該当勤務終了後に直ちに原隊復帰を命じられたのです
北国の護りを任された自負心を持って、私は勇躍懐かしい基地に戻りました
所が週末の外出の際に、何故か皆、元気が無いのです
自衛官にとっての最大の楽しみである外出に臨む顔つきではありません
よく聞いてみると、最近勢力を増して来たある暴力団に、隊員達の行きつけの呑み屋までもが飲み込まれてしまったというのです
それならば仕方がないという事で、我々は別の店を探し、そこで呑んでおりました

そして彼等との呑み会も終わり、同期や部下達と一緒に基地の前まで戻って来た時に、二人の男が殴り合っている所に出くわしたのです
話を聞いてみると、一人は我々と同じ自衛官でした
彼は我々の基地から数百キロは離れた、あるレーダーサイトから出張して来ていたのです。
相手は一目でそれと判るチンピラでしたが、彼が言うには、その隊員が10万円という規定の料金を払っていないらしいのです
そんなものは不当な料金に決まっていますから、我々は
「そんなら、明日、基地に取り立てに来い
」
と件のチンピラを追い返しました
衆を頼んだ所もありましたが、我々には勝算があったのです
自衛隊には、旧軍でいう所の憲兵に当たる職種として警務隊という部署があり、彼等は自衛隊基地等内部においては、司法警察員として娑婆の警官と全く同等の権限を与えられているのですが、我々の基地にはその分遣隊がありました。
彼等に事情を話した我々は、そこで安心しきってしまったのです
所が案に相違して、件の阿呆ヤクザが根っから馬鹿だったのか、警務隊が弱腰だったのか、今となってはよく判りませんが、例のチンピラ共が、毎日の様に基地正面に屯し、警務隊に入り浸る様になってしまいました
その為、若い隊員達は血の気の多さに任せて彼等を基地に引きずりこみ、リンチまがいの事を繰り返す様になったのです

そんな事が続いていたある日、騒動の発端となった隊員が突然消えてしまったのです
慌てふためく我々を尻目に、幹部達は妙に落ち着いていました
そして翌日には急にチンピラ共が現れなくなったのです
不審に思った我々は、すぐに上官に説明を請願しました。
すると幹部達は
「奴等は、もう二度と来ない」
と言うのです
そして詳しく説明してくれました
何と、件の隊員が所属するレーダーサイトの基地司令が、自分の部下が街のヤクザ共に殴られた事を知って激怒し、任務外の隊員に非常呼集をかけて、そのヤクザ一家を襲撃したというのです


勿論、銃火器類は使用しなかったそうですが、全員乙武装(一般的戦闘武装)させ、銃剣道用の木銃と銃剣を持たせていたそうです
その結果、問題の一家自体が壊滅してしまったという事でした

我々にも、にわかには信じ難い話でしたが、実際に彼等は来なくなりましたし、外出時に確かめてみましたが、彼等の本拠は無くなっておりました
その様な話は、遥か昔の先輩方の伝説だと思っていた我々にとって、これは大きな驚きであったと同時に、この伝統を受け継いで行かなければならないと思ったものです
今考えると単純に恥ずかしいだけですが

念の為に申し上げておきますが、私の体験は25年以上前の事で、その当時でもこの件は時代錯誤だと受け取られておりました。
警察が出動しなかったのも、裏で話がついていたからだそうですが、現在では考えられません
また、当然の事ながら、今の自衛隊でこの様な行動を採る者は一人もいないという事を申し添えておきます
皆さんの御家庭や会社にも、世間一般からは考えられない規則や不文律と言ったものはございませんか
是非教えて頂きたいものです
皆さんの御回答をお待ち申し上げております

私が自衛官時代に所属しておりました部隊は、航空自衛隊の中でも、領空侵犯防止スクランブル発進等を必要とされる即応部隊としての任務を負った戦闘航空団でありました

過去記事の中で触れた教育職は飽くまで臨時勤務であり、該当勤務終了後に直ちに原隊復帰を命じられたのです

北国の護りを任された自負心を持って、私は勇躍懐かしい基地に戻りました

所が週末の外出の際に、何故か皆、元気が無いのです

自衛官にとっての最大の楽しみである外出に臨む顔つきではありません

よく聞いてみると、最近勢力を増して来たある暴力団に、隊員達の行きつけの呑み屋までもが飲み込まれてしまったというのです

それならば仕方がないという事で、我々は別の店を探し、そこで呑んでおりました


そして彼等との呑み会も終わり、同期や部下達と一緒に基地の前まで戻って来た時に、二人の男が殴り合っている所に出くわしたのです

話を聞いてみると、一人は我々と同じ自衛官でした

彼は我々の基地から数百キロは離れた、あるレーダーサイトから出張して来ていたのです。
相手は一目でそれと判るチンピラでしたが、彼が言うには、その隊員が10万円という規定の料金を払っていないらしいのです

そんなものは不当な料金に決まっていますから、我々は
「そんなら、明日、基地に取り立てに来い
」と件のチンピラを追い返しました

衆を頼んだ所もありましたが、我々には勝算があったのです

自衛隊には、旧軍でいう所の憲兵に当たる職種として警務隊という部署があり、彼等は自衛隊基地等内部においては、司法警察員として娑婆の警官と全く同等の権限を与えられているのですが、我々の基地にはその分遣隊がありました。
彼等に事情を話した我々は、そこで安心しきってしまったのです

所が案に相違して、件の阿呆ヤクザが根っから馬鹿だったのか、警務隊が弱腰だったのか、今となってはよく判りませんが、例のチンピラ共が、毎日の様に基地正面に屯し、警務隊に入り浸る様になってしまいました

その為、若い隊員達は血の気の多さに任せて彼等を基地に引きずりこみ、リンチまがいの事を繰り返す様になったのです


そんな事が続いていたある日、騒動の発端となった隊員が突然消えてしまったのです

慌てふためく我々を尻目に、幹部達は妙に落ち着いていました

そして翌日には急にチンピラ共が現れなくなったのです

不審に思った我々は、すぐに上官に説明を請願しました。
すると幹部達は
「奴等は、もう二度と来ない」
と言うのです

そして詳しく説明してくれました

何と、件の隊員が所属するレーダーサイトの基地司令が、自分の部下が街のヤクザ共に殴られた事を知って激怒し、任務外の隊員に非常呼集をかけて、そのヤクザ一家を襲撃したというのです



勿論、銃火器類は使用しなかったそうですが、全員乙武装(一般的戦闘武装)させ、銃剣道用の木銃と銃剣を持たせていたそうです

その結果、問題の一家自体が壊滅してしまったという事でした


我々にも、にわかには信じ難い話でしたが、実際に彼等は来なくなりましたし、外出時に確かめてみましたが、彼等の本拠は無くなっておりました

その様な話は、遥か昔の先輩方の伝説だと思っていた我々にとって、これは大きな驚きであったと同時に、この伝統を受け継いで行かなければならないと思ったものです

今考えると単純に恥ずかしいだけですが


念の為に申し上げておきますが、私の体験は25年以上前の事で、その当時でもこの件は時代錯誤だと受け取られておりました。
警察が出動しなかったのも、裏で話がついていたからだそうですが、現在では考えられません

また、当然の事ながら、今の自衛隊でこの様な行動を採る者は一人もいないという事を申し添えておきます

皆さんの御家庭や会社にも、世間一般からは考えられない規則や不文律と言ったものはございませんか

是非教えて頂きたいものです

皆さんの御回答をお待ち申し上げております
