さて、本日も昨日に引き続き、柔らかい話を書いて見たいと思います
丁度十年前の事、私に彼女が出来た時の話です
彼女は私より十一歳年下で、気立ての良さと、御両親の教育と人徳がしのばれる礼節、その上美貌まで兼ね備えた、素晴らしい女性でした

本当に毎日が充実していましたし、つくづく自分は幸せ者だと感じたものです

そして交際が始まって二ヶ月程したある日、彼女の家に招待される事になりました。
まだ、二人とも結婚までは考えてなかったし、大仰な会食と言うより、気軽なランチと言ったものだから、肩肘張らずに来て欲しい、と彼女に言われたのですが、どうも私は気が重かったのです。
実は、私は離婚歴があり、当然、彼女はその事を知っていましたが、御家族がそれを知っているかどうか、私には判らなかったからです。
その事について聴いてみると、彼女は、自分から話してある、と答えたのです。
益々私は不安になりました。
自分達の可愛い娘が、十一歳も年上のバツイチ男と交際している事を知って、嬉しく思う親など、いよう筈もありません。
私の顔色を察したのか、彼女は、その事については親と十分話し合って、納得してもらっている、と断言してくれました。
私も、それならば御家族に不愉快な思いをさせる事もないだろう、と考え、招待を有難く御受けする事にしたのです



当日、彼女の家では、私は予想もしなかった程の温かい歓待を受けました
御家族を紹介して頂いた時に、御両親と共に、彼女の弟のA君とも、初めて対面する事が出来ました。
大学生の彼は、姉によく似た顔立ちの好青年で、朗らかに私を歓待してくれました
彼は、
「申し訳ありませんが、試験勉強がありますので、失礼させて頂きます。
ごゆっくりなさっていって下さい」
と、その場を辞し、隣の自室に入って行きました。
それからも、彼女と御母堂が作ってくれたランチを楽しみ、御父上とは、共通の趣味の事等で話も弾んで、楽しい時間が過ぎて行きました
御家族のアルバムを見せてもらった時は、離婚以来長らく遠ざかっていた家族の温かみと言うものを思い出し、危うく涙しそうになったものです

その時、インターホンが鳴ったので、御母堂が、すぐに受話器を取り、応対しました。
所が、その様子が何か妙なのです
漏れ聞こえる声から察するに、相手はどうやら女性であり、A君を訪ねて来た様でした。
どうも会話が噛み合っていない様でしたが、御母堂はロックを外して玄関を開け、相手を中に入れました。
一目で風俗の仕事をしていると判るそのチャンネーは、我々への挨拶もそこそこに、A君の部屋に入って行きました。
そして部屋から、
「ちょっと~、あたしこんなの聞いてないんだけど~」
と言う声が聞こえて来たのです

御家族全員、そのチャンネーの事を知っている方はいませんでした
気を取り直して、会話の続きを楽しんでいると、隣の部屋、つまりA君の部屋から、妙な音が聞こえて来ました。
ベッドが軋む様なギシギシと言う音と、女性の喘ぎ声が、段々とピッチを速めながら聞こえて来たのです


その場の空気は、一気に凍り付きました

とてもその場にいられる雰囲気ではない事を察した私は、止める御家族を振り切る様にして、御礼の言葉もそこそこに、彼女の家から退散する他ありませんでした


翌日、仕事帰りに彼女に呼び出された私は、彼女の車の中で、まさに涙無しには笑えない、とんでもない真相を聞く事になったのです

つまりあのチャンネーは、本番ありのデリヘル嬢であり、それを呼んだのは間違いなくA君だったのです

即ちA君は、姉が自分の彼氏である私を呼び、一家上げて歓待している事を知りながら、自室から電話をかけてデリヘル嬢を呼び、我々が歓談しているすぐ隣の自室で行為に及んでいたのです



それを知った御父上は烈火の如く怒り、
「お前は〇さん(私の事)に失礼を働き、姉さんに恥をかかせたばかりか、家族全員の顔に泥を塗ったのだ
お前の様な奴をこの家に置いておくわけにはいかん
とっとと出て行け
」
とA君を叩き出してしまったそうです


その剣幕に恐れをなしたA君は、友達のアパートに転がり込んだとの事でした


もう、怒りとか呆れの感情等通り越し、私は、ただただ身もだえしながら、爆笑し続けました


彼女は泣きながら、弟を許してやって欲しい、私の家族を見限らないで欲しい、これに懲りずに交際を続けて欲しい、と私に懇願し続けました。
勿論、彼女に何の落ち度もある話ではないので、心配しなくても良い、と彼女には答えましたが、それでも彼女は一向に泣きやみません


その涙を見ていると、収まりかけていた発作的笑いが連続して襲い掛かって来ました


本当の爆笑に襲われた時は笑い声は出ないものだ、と言う事を、その時初めて知りました


笑いで人が殺せるとしたら、まさにあの状況だと思います


さて、それでケチが付いたと言う訳でもないのですが、二年後に彼女が大阪に転勤したのがきっかけとなり、彼女との仲は次第に疎遠になって、自然消滅と言う事になってしまいました


聞いた所によれば、彼女は大阪で結婚して幸せな家庭を築いているそうで、喜ばしい限りです
最後に
若き野郎どもよ
女が欲しいのはわかる
だが、時と場合を考えろ
一歩間違えると、末代まで恥をかく事になるぞ



丁度十年前の事、私に彼女が出来た時の話です

彼女は私より十一歳年下で、気立ての良さと、御両親の教育と人徳がしのばれる礼節、その上美貌まで兼ね備えた、素晴らしい女性でした


本当に毎日が充実していましたし、つくづく自分は幸せ者だと感じたものです


そして交際が始まって二ヶ月程したある日、彼女の家に招待される事になりました。
まだ、二人とも結婚までは考えてなかったし、大仰な会食と言うより、気軽なランチと言ったものだから、肩肘張らずに来て欲しい、と彼女に言われたのですが、どうも私は気が重かったのです。
実は、私は離婚歴があり、当然、彼女はその事を知っていましたが、御家族がそれを知っているかどうか、私には判らなかったからです。
その事について聴いてみると、彼女は、自分から話してある、と答えたのです。
益々私は不安になりました。
自分達の可愛い娘が、十一歳も年上のバツイチ男と交際している事を知って、嬉しく思う親など、いよう筈もありません。
私の顔色を察したのか、彼女は、その事については親と十分話し合って、納得してもらっている、と断言してくれました。
私も、それならば御家族に不愉快な思いをさせる事もないだろう、と考え、招待を有難く御受けする事にしたのです




当日、彼女の家では、私は予想もしなかった程の温かい歓待を受けました

御家族を紹介して頂いた時に、御両親と共に、彼女の弟のA君とも、初めて対面する事が出来ました。
大学生の彼は、姉によく似た顔立ちの好青年で、朗らかに私を歓待してくれました

彼は、
「申し訳ありませんが、試験勉強がありますので、失礼させて頂きます。
ごゆっくりなさっていって下さい」
と、その場を辞し、隣の自室に入って行きました。
それからも、彼女と御母堂が作ってくれたランチを楽しみ、御父上とは、共通の趣味の事等で話も弾んで、楽しい時間が過ぎて行きました

御家族のアルバムを見せてもらった時は、離婚以来長らく遠ざかっていた家族の温かみと言うものを思い出し、危うく涙しそうになったものです


その時、インターホンが鳴ったので、御母堂が、すぐに受話器を取り、応対しました。
所が、その様子が何か妙なのです

漏れ聞こえる声から察するに、相手はどうやら女性であり、A君を訪ねて来た様でした。
どうも会話が噛み合っていない様でしたが、御母堂はロックを外して玄関を開け、相手を中に入れました。
一目で風俗の仕事をしていると判るそのチャンネーは、我々への挨拶もそこそこに、A君の部屋に入って行きました。
そして部屋から、
「ちょっと~、あたしこんなの聞いてないんだけど~」
と言う声が聞こえて来たのです


御家族全員、そのチャンネーの事を知っている方はいませんでした

気を取り直して、会話の続きを楽しんでいると、隣の部屋、つまりA君の部屋から、妙な音が聞こえて来ました。
ベッドが軋む様なギシギシと言う音と、女性の喘ぎ声が、段々とピッチを速めながら聞こえて来たのです



その場の空気は、一気に凍り付きました


とてもその場にいられる雰囲気ではない事を察した私は、止める御家族を振り切る様にして、御礼の言葉もそこそこに、彼女の家から退散する他ありませんでした



翌日、仕事帰りに彼女に呼び出された私は、彼女の車の中で、まさに涙無しには笑えない、とんでもない真相を聞く事になったのです


つまりあのチャンネーは、本番ありのデリヘル嬢であり、それを呼んだのは間違いなくA君だったのです


即ちA君は、姉が自分の彼氏である私を呼び、一家上げて歓待している事を知りながら、自室から電話をかけてデリヘル嬢を呼び、我々が歓談しているすぐ隣の自室で行為に及んでいたのです




それを知った御父上は烈火の如く怒り、
「お前は〇さん(私の事)に失礼を働き、姉さんに恥をかかせたばかりか、家族全員の顔に泥を塗ったのだ

お前の様な奴をこの家に置いておくわけにはいかん

とっとと出て行け

」とA君を叩き出してしまったそうです



その剣幕に恐れをなしたA君は、友達のアパートに転がり込んだとの事でした



もう、怒りとか呆れの感情等通り越し、私は、ただただ身もだえしながら、爆笑し続けました



彼女は泣きながら、弟を許してやって欲しい、私の家族を見限らないで欲しい、これに懲りずに交際を続けて欲しい、と私に懇願し続けました。
勿論、彼女に何の落ち度もある話ではないので、心配しなくても良い、と彼女には答えましたが、それでも彼女は一向に泣きやみません



その涙を見ていると、収まりかけていた発作的笑いが連続して襲い掛かって来ました



本当の爆笑に襲われた時は笑い声は出ないものだ、と言う事を、その時初めて知りました



笑いで人が殺せるとしたら、まさにあの状況だと思います



さて、それでケチが付いたと言う訳でもないのですが、二年後に彼女が大阪に転勤したのがきっかけとなり、彼女との仲は次第に疎遠になって、自然消滅と言う事になってしまいました



聞いた所によれば、彼女は大阪で結婚して幸せな家庭を築いているそうで、喜ばしい限りです

最後に
若き野郎どもよ

女が欲しいのはわかる

だが、時と場合を考えろ

一歩間違えると、末代まで恥をかく事になるぞ


