先日から、じっさまのお話を続けさせて頂いておりまする。
ちなみに、じっさまのお話は、今回が最終話でございます。
本当は、もう少し詳しく書きたいのじゃが、ちと、じっさまのお話が続き過ぎて、ババ自身が若干飽きておるという…
今日は、じっさま名誉挽回♪
ある日、娘とババの実家にいる時に、ものすごい吐き気に襲われたババ。
診察時間終了間近の、かかりつけ病院に電話をしました。
「今から来られるんでしたら、先生は待っててくれる」との案内を頂き、病院へ向かうことへ。
ここで、ババの性格が災いしたのかもしれませぬ。
身内だろうが、弱いところはあまり見せたくないババゆえに。
家族のものには話さず、彼氏もできる歳になったチビ梅だけを車に乗せ、自走していくことにしたのじゃ。
病院まで、あと5kmといったところでしょうか。
体に異変が…
足が硬直し、手も硬直し、息が苦しい…。
アクセルが踏めない…
ハンドルが持てない…
とっさに、道端に車を止め、シートを倒すが、体がドンドン硬直してゆく…
言葉を発するのも苦しいなか、力をふりしぼって娘に訴えます。
梅「チビ梅ちゃん、救急車呼んで…」
チビ梅「救急車何番?何って言えばいいの?」
(娘に説明するくらいなら自分でかけた方が早い…)
梅「やっぱり、おかあさんが電話する」
硬直した指の第二関節でダイヤルボタンを押しました。
プル
「救急ですか?消防ですか?」
梅「救急お願いします。体が硬直して呼吸も辛いです。場所は××号の道路路肩。○○の近くでハザートをたいて停まっています。車種○○、△△色で、ナンバー○○○○です」
「運転されていたんですか?」
梅「はい。病院に行こうと運転していた最中です」
「分かりました。今から向かいますね」
おっと、かかりつけの病院にも事情を説明しないと。
先生が、待っててくれてるからね。
かかりつけの病院にも連絡し、よし!とりあえず、やらなきゃいけないことは終わった。
今、思うと、死にかけてたわりに冷静だな。
梅「チビ梅ちゃん、じいちゃんに電話して迎えに来てもらい?ハァハァハァ」
チビ梅「え?お母さん一人で行くの?一緒に行くけど」
娘を救急車に乗せたくなかった。
母親の体が硬直して、息を切らし、不安の中で救急車という特殊な車に乗る娘の精神状態を想像し、
その中で、消防士の方が、はたまた着いた先の病院が、子供扱いするには少し成長した娘に対し、どれだけ配慮してくれるかわからない。そして、ババも娘を気にしていられる状態じゃない。安心できる人に預けたい。
ひとまず、ババ親に電話をし娘の迎えを頼み、電話を切った。
と、同時くらいに救急車の音と姿が見えたのじゃ。
ババは、必死でパッシングして存在をアピール。それに気付いた救急車がババの車の前でサイレンを止めた。
そこから、自分がどう救急車に乗ったのか記憶がないが、気付けば救急車の中。
硬直も治まったり、始まったり。
娘の姿もある。
どうやら、迎えが来る前に受け入れてもらう病院も決まったようで、娘はそのまま一緒に来たらしい。
梅「じいちゃんに電話した?」
チビ梅「してない」
おぉ。そしたら今度は、ババの車に到着したババ親達が心配するじゃん。
梅「ババ親に電話して、おかあさんの車を乗って帰ってって頼んで、病院を教えておいて」
そして、病院に着き、即点滴を打ち、レントゲン撮影。
こんなに苦しいのに、医師はとても穏やかで余裕の様子。
ぉぃ。ババ、死ぬかもよ…
レントゲン所見では「便秘」
絶ーー対、嘘だ!!!
じゃぁ、呼吸は?
過呼吸らしいですわ。
後にも先にも、あの一回じゃったが、過呼吸て本当にくるしいんじゃのぅ
馬子さんは、若いころ過呼吸持ちで、紙袋などを利用し上手に体と付き合っていたけれど、こんなに辛いとは知らなかった…
とにかく!!
誰も来るな!!
便秘の女を心配するな!浣腸されておるレディーを迎えに来るな。
その願いは神に届かず、ババ両親やらババ兄弟やら、一大事で押し寄せてくる。
姉なんて、早とちりで翌日、自分が付き添わないとだめだと思ったらしく、仕事の休みの電話まで入れておる始末。
便秘…ですけど…。
ババと家族が顔を合わせる頃には、家族へ医師からの説明もあり、便秘だと知っておる家族。
涙目で鼻を真っ赤にして、笑いながら「大丈夫?」
何泣きでしょうか。ホッとした泣きなことを願いまする…。
そんな中、一足遅れでじっさまも登場。
真っ青な顔をして
爺「何があったんだ?」
梅「お腹でウ○チくんがデモ起こしたらしいよ」
爺「…は?」
梅「便秘!便秘で救急搬送!」
爺「アホやな。お前は。ちゃんと出さなきゃダメだろ…ふぅ。で、大丈夫なのか?もぅ、勘弁してくれよ…」
じっさまに冗談は通じず、じっさまの泣きごとが終わらないうちに、看護師さんが浣腸をしにみえました。
家族は気を使って病室を出るも、じっさまは微動だにせず。
看「ご主人、どうする?」
病院でフラチなプレー、期待していないから!!病院じゃなくても期待しませんよ!念のため
付き添いとなったじっさまが、不安そうにソワソワしながら見守る。
便秘ですから!何度も言わさないで…(/ω\)
点滴をぶらさげ何度も、お手洗いへ行くババに付き添うじっさま。
ウ○チくんですから!
爺が付き添ってくるから、終止 水を流しながらしなきゃいけないよね。
思うように出せないよね
そうして、一通りの処置が終わり、じっさまの車で病院をあとにするのですが、
駐車場へ行くと…
駐車場フェンスにめり込んで停まっている、
じっさまの車が…
梅「車!後ろのフェンスにぶつかってる!!」
爺「知ってる。ぶつかったのはわかったけど、とりあえずそのまま停めてきた」
当時の高級車です。バンパー変えるだけでうん十万円もかかる車です。
爺「車なんてどーでもいいて!フェンスも直せばいいんだろ?俺は梅が心配で心配で…。梅が居なくなったら、生きていけない。だから、気をつけてくれないと。ちゃんと、毎日ウ○コしてくれよ!」
何故か便意をお願いされるという…。
笑えたけど、泣けてきた。
爺医師的には、インフルより便秘の方が重病らしいです。
後日、再診で胃カメラ飲んで他の疑いが見つかったんですけどね。
あー、便秘だけで終わらなくて良かった。
そんな、じっさま。
ババが子供に
「何回言ったらわかるの!?」と、怒った時も
「お母さん♪パパは、いつもお母さんの言うこと、分かってるよ」
と、自分アピールをぶっこんできて空気を変えてしまうおかたでございまする。
夜中に玄関付近で物音がすれば
爺「おい、見てこいよ」
梅「泥棒とかオバケだったらどうするの?じっさまが行ってきてよ?」
爺「大丈夫だ!その時は俺が行くから!まず確認してきて」
と、なんともまぁ、残念なおかたです。
とにかく、自分に甘く、人に甘いおかたです。
ババが自覚するくらい理不尽な主張をしようが、一度も爺に怒られたことも、文句も、不満も表現されたことがございませぬ。
ゆえに、謝ったこともございませぬ。
ババは、険悪な空気を吐くことはあれど、吸ったことはございませぬ。
よって、喧嘩もありませぬ。
ババは基本的には、人に相談をしないタイプでございます。
人にお話しする時は「報告」
家を数ヶ月と空けるような状態もありまする。なんだかんだ、ババもアリエナイ女なのです…てへ☆
そんな時も相談するより先に段取りを決めて、じっさまに報告致しまする。
それでも、ババが決めたことには心配することはあれど、)阻止はされませぬ。
もし、じっさまが家のことに、ものすごく協力的で、子煩悩で家事も手伝ってくれ、二人三脚夫婦だったら、ババはじっさまに引き目を感じ、どこかで自分の人生に線引きをして、ここまで自由人では生きてはおらぬでしょう。
何もしないけど、何も言わないオトコ。
ババの知らないところで「梅は本当にいい女だ。最高の奥さんだ」と、照れもせず話して回るオトコ。それをまた知人から聞くババ。
ババにとって生きやすい環境を頂いておりまする。
…妖怪がついておるような。そんな人が、ババの人生には合っておるのかもしれませぬのぅ。
終わり。
あっ、明日は更新お休みさせて頂きまする。
みなさま、良い休日を…
いいね!やペタの拒否設定をされておるおかた
ババからいいね!をすることが出来なかったおかた
こちらに感謝の意を込め、書かせていただきまする。
ありがとのぅ↓