デイリーバイテン -2ページ目

タカサブロウ

 

             写真1

 

 

 

               写真2

 

 

 

 

             写真3

 

          キク科 タカサブロウ Eclipta prostrata

 

         湿った路傍や水田等に生える1年草。本州ー沖縄、小笠原、世界の温帯、熱帯

 

        に広く分布高さ10-60cm。葉は対生し、長さ3-10cm。茎とともに短い毛が

 

        ありざらつく。花期は7-9月。頭花は直径1cmくらい。舌状花が2列で周囲を囲み

 

        中心は筒状花からなる。実は痩果で長さ2.5-3mm。冠毛はなく水に流されて繁

 

        殖する。

 

          和名について:茎を切ると黒くなり、草の汁で字を書くことができるので、昔貧乏

 

          で墨も筆も買うことができなかった高三郎という人がこの植物で字を書いたから

 

          だという説があるそうである。他の説もあるが根拠ははっきりしなく、結局語源

 

          は不明だとのことである。

 

          写真1 2013.9.6 埼玉県日高市 写真2 1992.9.1埼玉県さいたま市

 

           浦和区 写真3 2015.9.11 埼玉県日高市

 

           写真1,3 オリンパスE620 デジタルズイコーマクロ50mm

 

             写真2 オリンパスOM1 タムロンSP90mm コダクローム25

ヒメシオン

 

     写真1

 

 

 

             写真2

 

 

 

 

             写真3

 

 

 

 

             写真4

 

 

 

 

             写真5

 

         キク科 ヒメシオン Aster fastigiatus

 

         湿った草原に生える多年草。本州ー九州、朝鮮半島、中国、アムール地方に

 

        分布。高さ30-100cm。茎は上部で多数に分岐する。葉は下部で長さ5.5-

 

        12cm。上部になるほど小さくなる。花期は8-10月。茎の先に散房状に多数

 

        の頭花をつける。頭花は1列の舌状花と筒状花からなり、直径7-9mmと小さ

 

        い。

 

         学名について:aster ギリシャ語で星の意。花の形から。fastigiatus ラテン

 

         語の形容詞。尖っている、鋭い、楔形のの意。葉の形からか。

 

         和名について:ヒメは小さいという意味で、シオン(同属の園芸植物で高さ2m

 

         くらいになり、花は薄紫色で大きい。平安時代以前に薬用として日本にもたらさ

 

         れ、平安時代から観賞用に栽培され始めた。中国地方や九州の高原でまれに

 

         自生する。)を小さくしたような植物という意味である。ヒメジョオン Stenactis

 

         annuusという帰化植物があり紛らわしい。

 

         写真1 2013.9.18 写真2 2011.9.23 写真3 2012.9.17

 

         写真4 2009.9.22 写真5 実 2015.10.29

 

         いずれも福島県耶麻郡西会津町奥川で オリンパスE620 デジタルズイコー

 

                                                マクロ50mm 

 

         写真説明:

 

         写真1、2 このように高さは大したことないが、茎を多数分岐し、大きい株にな

 

         るものが多い。

 

         写真3 大きい株にならなかったタイプ。図鑑やインターネットの記事にはこの

 

         タイプの写真しか載っていない。 

サイカチ

 

             写真1

 

 

 

             写真2

 

 

 

 

             写真3

 

 

 

 

             写真4

 

          マメ科 サイカチ Gleditsia japonica

 

         水辺を好む落葉高木。本州ー九州、朝鮮半島、中国に分布。高さ20mmに

 

        なる。葉は1-2回偶数羽状複葉で12-24枚の小葉が付く。小葉の長さは

 

        2cmくらい。花期は5-6月。雌雄同株で違う小枝に雄花序と雌花序がつく。花

 

        序は総状花序で 長さは10 -15cm。花は直径5mmくらい。雌花の方がやや

 

       大きい。花弁は4枚。雄花は雄しべ8本。雌花は雌しべ1本、退化した雄しべがあ

 

       る。実は長さ20-30cmの大きいねじれた莢。この莢は皂莢(そうきょう)といって

 

       漢方薬として利用される。また、莢を水の中でもむと泡が出るので昔石鹸のかわり

 

       に使った。

 

         写真1 2013.9.7 写真2 2014.5.29 写真3,4 2013.5.28

 

          いずれも埼玉県さいたま市 さくらそう公園 オリンパスE620 デジタルズイコー

                                                 マクロ50mm

 

         写真説明:写真2 雄花 写真3 幹には枝分かれした棘がたくさんついている。

 

         葉がついている棘もあって、棘が枝が変化したものであることがわかる。写真4 

 

         枝についている棘。幹についている棘よりも形が単純である。すべての枝に棘が

 

         けではない。

 

         撮影後記:このサイカチの木はさくらそう公園の区域からわずかに外れた場所に

 

         あり、公園管理者ではなく河川管理者の守備範囲なので、河川管理者がこの木

 

         を大事にしててくれることを願うしかない。この木の存在は前から知っていたが、

 

         2013年に花や実をつけたのでサイカチであることがわかった。インターネット


         の記事でもこの年に初めて実をつけたとあった。花は目の届く範囲では雄花ば

         

         かりだった。後に1つだけ低いところに実がなったので見落としていたことがわ

 

         かったが、まだ木が若く多くの実をつけることができないので雄花ばかりだった

 

          のだろう。老木でもあまりにも多くの実をつけた翌年は雄花ばかりになるとイン

 

          ターネットの記事にあった。撮影できたのは2個の実だけだったが、今後のこ

 

          の木の生長を待つしかない。

ホオズキ

 

             写真1

 

 

 

             写真2

 

         ナス科 ホオズキ Physalis alkekengi var.franchetii

 

         栽培されるが、湿地で野生状態のものがある多年草。日本古来の植物と書い

 

        ている図鑑はないが、原産地はアジアらしいが不明としている図鑑もあり、原産地

 

        についてはなに も触れてない図鑑もある。野生状態のものについては、たいてい

 

        の図鑑で触れておらず、ある図鑑に栽培品が逸出して野生化していると述べてい

 

        るだけであった。原産地も栽培品と野生のものとの関係も明らかでない。

 

          茎の高さは60-90cm。葉は互生するか節ごとに2枚つき(写真1に写っている

 

        2つの株がそうである。)、長さ5-12cm。花期は6-7月。花冠は浅く5裂し、直

 

        径1.5cmくらい。実は直径1-1.5cmで宿存する橙色の萼筒に包み込まれる。

 

        実の時期の萼筒の長さは4-6cm。今回の写真の撮影地のさくらそう公園以外

 

        では、丘陵地の裾の水がじくじく染み出るところで見たことがある。実の中身を取

 

         り除いて口に含んで鳴らす女の子の遊びは今はされることはないだろうが、ホオ

 

         ズキで盆の仏壇を飾る習慣は今でも盛んなようで、盆の時期には花屋に陳列さ

 

         れている。

 

          写真1 2013.8.22 写真2 2015.6.7 いずれも埼玉県さいたま市 さ

 

          くらそう公園で オリンパスE620 デジタルズイコーマクロ50mm 

キササゲ

 

             写真1

 

 

 

             写真2

 

 

 

 

             写真3

 

 

 

 

             写真4

         ノウゼンカズラ科 キササゲ Catalpa ovata

         人家に近い 川辺や湿地を好む落葉高木。中国南部原産で、古い時代 薬用とし

       て日本に持ち込まれたものが日本各地で野生化したと言われている。高さ10mく

       ら いになる。葉は長さ10-25cmで浅く3-5裂する。葉柄は長さ5-20cm。花

       期 は6-7月。多数の花で円錐花序を作る。花冠は薄い黄色で内部に紫色の斑点

       があり、長さ2-3cm。実は長さ30-40cmになる。

         和名について:木ササゲで、木で、実が豆のササゲに似ていることから。

         写真1 2017.8.13 福島県耶麻郡西会津町奥川

         写真2 2014.8.6 同上

         写真3 2011.8.25 埼玉県さいたま市中央区

         写真4 2011.8.10 福島県耶麻郡西会津町奥川

         いずれもオリンパスE620 デジタルズイコーマクロ50mm 

ノギラン

 

             写真1

 

 

 

     写真2

 

 

 

 

             写真3

 

 

 

 

     写真4

 

     ユリ科 ノギラン Metanarthecium luteo-viride

 

     山の湿り気の多い場所に生える多年草。なぜか斜面に生えることが多い。北海道ー

 

  九州、南千島分布。葉は根出葉だけで、長さ8-20cm。花茎は高さ20-50cm。7-  

 

    8月茎の先に総状花序をつける。花被片は黄緑色で長さ6-8mm。

 

   写真1 2015.8.11 写真2,3 2014.8.14 写真4 実 枯れた花被片に覆わ

 

   ている。2015.9.21

 

 

    いずれも福島県耶麻郡西会津町奥川で オリンパスE620 デジタル

 

                                         ズイコーマクロ50mm 

ウバユリ

 

             写真1

 

 

 

     写真2

 

 

 

 

               写真3

 

 

 

 

             写真4

 

         ユリ科 ウバユリ Cardiocrinum cordatum

 

         山野の林床に生える多年草。本州(宮城県、石川県以西)-九州に分布。高

 

        さ60-100cm。葉は長さ15-25cm。長い柄があり基部は心形で、葉脈は網

 

        状脈である。花期は7-8月。花は長さ7-10cm。実は3室あり、扁平な種子が

 

        ぎっしり詰まっている。

 

         学名について:cardiclinum ギリシャ語のkardia心臓とkrinonゆりの合成語。

 

          cordatumはラテン語のcor(心臓の意。語根はcord)から派生した言葉でこの

 

          場合(葉が)心臓型したという意味で使われている。

 

          写真1 花が咲く時期には葉がぼろぼろなのが名の由来であるが、この株は例

 

         外的に葉がしっかりしている。花付きは既掲載のオオウバユリに比べて悪く、通

 

         常写真のように2,3個である。小生がこれまで見た最も花付きが良かったウバ

 

         ユリの場合6個であった。

 

         写真1 2013.8.7 東京都 高尾山

 

         写真2 撮影日時、場所写真1と同じ

 

         写真3 実 2004.9.18 埼玉県日高市

 

         写真4 種子 翼がついていて、ユリ属の植物の種子とまったく同じである。ウバ

 

         ユリ属の植物は葉以外ではユリ属の植物と特徴が同じなのでウバユリ属を認め

 

                   ない学者もいる。その場合、学名はLilium cordatumとなる。

 

         2013.11.16 東京都 高尾山

アゼオトギリ

 

             写真1

 

 

 

     写真2

 

 

 

 

             写真3

 

 

 

 

             写真4
 
         オトギリソウ科 アゼオトギリ Hypericum oliganthum
 
          湿地に生える多年草。本州(関東以西)、朝鮮半島南部に分布。茎は叢生
 
         (株立ち)し、地を這い、斜上する。高さ10-40cmくらい。葉は対生し、長さ
 
         13-25mm。花期は7-8月。花の直径は1-1.3cm。実は長さ6-8cm。
 
         各地で数を減らし、環境庁で絶滅危惧種ⅠB類に分類されている。
 
          写真1 2016.7.29 写真2 2015.7.2 写真3 2015.7.8
 
          写真4 実。2014.9.8 いずれも埼玉県さいたま市 さくらそう公園
 
          オリンパスE620 デジタルズイコーマクロ50mm

ジャコウソウ

 

     写真1

 

 

 

     写真2

 

 

 

 

             写真3

 

          シソ科 ジャコウソウ Chelonopsis moschata

 

          山の谷間に生える多年草。北海道ー九州に分布。高さ60-100cm。葉は

 

        長さ10-20cm、幅は3-10cm。花期は8-9月。葉腋に1-3個づつ花を

 

        つける。花冠の長さ3.5-4.5cm。

 

        和名について:麝香草で麝香(じゃこう)の匂いがするからということだが、小生

 

        が匂いをかいでも何の匂いもしなかった。

 

         写真1,2 2015.7.21 写真3 2016.8.31 東京都青梅市 御岳山

 

         オリンパスE620 デジタルズイコーマクロ50mm

ノハナショウブ

 

     写真1

 

 

 

             写真2

 

 

 

 

             写真3
 
         アヤメ科 ノハナショウブ  Iris ensata var.spontanea
 
         湿地や川のほとりに生えるが、山の斜面等の乾いたところにも生える多年草。
 
        北海道ー九州、朝鮮半島、中国(東北地方)、東シベリアに分布。葉は剣状で長さ
 
        30-60cm、幅5-12mm。花期は6-7月。花茎の長さは40-80cm。花の
 
        直径は10cmくらい。内花被片は直立し、長さ4cmくらい。外花被片の根本に剣
 
        形の濃い黄色の模様がある。和名は野生の花菖蒲という意味でハナショウブの
 
        原種である。江戸時代からさかんに品種改良が行なわれ、現在500種類以上の
 
        ハナショウブの園芸品種がある。湿地や浅い池に生えるカキツバタ Iris laevi-
 
        gataも外花被片の根本に剣形の模様があるが、色は白か薄い黄色で、葉はノハ
 
        ナショウブが葉の中央に中肋といって出っ張った線があるのにカキツバタにはそ
 
        れがないことで容易に区別できる。
 
         写真1,2,3 2018.6.29 宮城県仙台市 秋保(あきう)温泉郷で
 
         いずれもオリンパスE620 デジタルズイコーマクロ50mm
 
         撮影後記:撮影現場は山あいの低い山と道路に挟まれた昔田んぼだったと
 
         思われる湿地である。朝早く泊まっていたホテルを出て散歩していたときに出
 
         会った。既掲載のアヤメ同様、この植物も長野県の高原で撮影された写真が
 
         植物図鑑に載っていたので、そういうところに行かないと出会えないと思って
 
         いたので意外だった。