謎解き度    ★★★★★

ゴス度       ★★★☆☆

オススメ度 ★★★★★


やはり面白い。

犯人も動機も明らか、被害者が毒殺されているというのもわかっているのに・・・

どうやって毒を盛ったのかという手法がわからないために犯人を捕らえられない・・・。

そしてそのトリックがわかったとて・・・。


ガリレオシリーズ第5弾、安心安定の面白さです!



✞ あらすじ ✞ 

資産家の男が自宅で毒殺された。

毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。

難航する捜査のさなか、草薙刑事が美貌の妻に魅かれていることを察した内海刑事は、独断でガリレオこと湯川学に協力を依頼するが・・・。

驚愕のトリックで世界を揺るがせた、東野ミステリー屈指の傑作!



以下ネタバレあり



犯人捜しではなく、殺害方法、なかでも毒を仕掛けた方法を探るタイプの推理小説。

妻が夫を殺したに違いない、と思いながら読み進めるも、妻のアリバイが鉄壁過ぎて、草薙刑事でなくても他に誰か別に犯人がいるんじゃないかと思いかねないくらい。(苦笑)

終盤、トリックが明かされたとき、「トリックがわかってスッキリ!」とはならない。

湯川先生も言っていたとおり、限りなくあり得ないトリックだったからというのももちろんなのだけれど・・・端的に言うと女の敵である夫を救おうとしていたという女心というか、矛盾した心情があったから。

それでも夫に改心して貰えたらとか淡い期待を抱きたくなるほどに夫は魅力的な人だったのかも知れないけれど・・・どうにも夫の魅力がわたしにはわかりかねるので・・・救済という言葉がしっくりこないというかなんというか・・・単純に、なんで救済しようとするかなぁ、っていう。(苦笑)

まぁ、夫は救済の手を差し伸べられていたのに気付かず死ぬことになったのだけれど。

ほんとに・・・交際が重ならなければ良いとか、子供をライフプランにいれていることを事前に言えばいいということですべて正当化されるわけではないのだということは、死ぬ前に知ってて欲しかったな、夫よ。(苦笑)

というわけで、ストーリーとして謎解きが難解で面白かったというのとは別に、どうしても夫の人物像に共感できず少し苦しい感じがした。

でも、すっきり爽快な推理小説もいいけれど、こういう動機や背景とかでいろいろ考えさせられるのはやっぱりもう一段深くて読み甲斐があって好き。

やはりこのシリーズは裏切らない。