こんな生き方もある | 現代日本鳥瞰図

こんな生き方もある

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あれは、まさに天啓というべきものだったと思います。今から10年半前の'01年11月、三井物産の商社マンで当時25歳だった私は、交際していた彼女と一緒に巣鴨の商店街を歩いていました。巣鴨は当時彼女が住んでいた街。その日は休日で、美味しいと評判の餃子屋さんに向かっていたときに、ふと目にしたのが「立川志の輔落語会」の幟旗でした。

 当日券あり。そう書いてあるのを見て、ふらりと入ってみました。それまで一度もナマで落語を聞いたことがなく、テレビで放送していても聞き流す程度。そんなファン以前の人間だった私が、数時間後にはあまりの衝撃に茫然としていました。笑いあり、涙あり。そして、志の輔師匠の語りとともに、登場人物たちがまるで目の前にいるかのように、頭の中で生き生きと躍動するのです。

 以来、寝ても覚めても、考えるのは落語のことばかり。DVDやカセットテープを買い込んだのはもちろん、師匠の高座があると知れば、矢も楯もたまらず駆けつけました。そして、聴けば聴くほど、落語にのめり込んでいったのです。

 自分の人生を賭けるものは、これしかない。会社を辞めて入門しよう。そう決意を固めたのは、翌年の春のことでした---。

 三井物産に入社したのは'99年の春、その前の4年間は米国のイェール大学で学んでいました。


つづきはこちらで↓


http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32648



エール大学卒で三井物産に就職って、絵に描いたようなエリート人生ですが、


それを迷いなく投げ打ってまで落語家へ・・・・いやスゴイです。


まさに天啓。



私がイベント会社経営してたころ、大手商社を退職して役者を目指してる青年を雇用してました。


外交官の父を持つ元商社マンだけあって、頭の回転が速くて何でもそつなくこなす典型的なハイスペック人間でした。


正直、役者としては微妙な感じですが、


それなりに上手く立ち回って楽しく生きてるようで、自分の人生に後悔はしてないようです。


人間って、好きなことやって生きれるなら多少貧乏でもまったく気にならないみたいです。


今も東京に遊びに行ったときは、メシを奢ってやってます(笑)