ドラマの最終回は、とかく難しい。
下手なドラマだとやたら回想シーンばかり流して、作品のテーマを主人公に語らせて終わる。
上手いドラマは最終回でも新しい展開があり、それまでの伏線をこれでもかと回収して、スカッと、もしくは心染み渡らせて終わる。
『おカネの切れ目が恋のはじまり』の最終回は、そのどちらでもない最終回だった。
全8話のところを4話で終わらせるために、脚本家、監督、スタッフ、俳優さんたちがどれだけ考え抜いたか。
三浦春馬さんへの想いに溢れた、素晴らしい最終回。
本当に伝えたいものがある時、伏線回収とか、展開とか、物語の辻褄とか、そんなドラマのテクニック的なものはどうでもいいんだ。
この最終回、松岡茉優さんの表情が本当に切なくて素晴らしかった。
それを見るだけでも価値がある。
ドラマをお蔵入りにしなかった制作陣の皆さん、ありがとうございました!
───────────────
新刊4/22(水)発売!
「ドクターX」のモデル、NYの移植外科医・加藤友朗先生の英語コラム
(新潮社刊)好評発売中!
Amazon→こちら