原点にかえることが必要です!!商品開発!!家庭日用品篇
おはようございます!
先日、メールで何もかも完結するという20代に
出会いショックを受けました。
その直後に、50代でもそんな行動をとる人の話を
聞きました。メールは確かに便利なツールですが、人と顔を
合わせて話したり、最低限電話で話をするという
大事なコミュニケーションが失われていることに危機感
を覚えました。
ネットとリアル両方とも大事なんですが・・・・・・。
では、今週もよろしくお願いいたします。
昨年、9月に発売した、P&G衣料用洗剤の「さらさ 」の売上が好調です。
「さらさ」は、漂白剤や着色料を加えず、肌にやさしいのが特徴。
意外にも、日用品大手企業には同じ商品がなく、
安心安全志向を求める消費者の心をつかんだ結果です。
まず、一番印象的だったのが、商品名、ネーミングです。
「さらさ」。
今までの衣料用洗剤ではなかった響き。柔らかい印象がします。
しかもこれをつくったのがP&G。
P&Gと言えば世界戦略ブランドが基本だと思うんですが、
このネーミングでは日本に限定されるように思います。
他ブランドをみてみても、「アリエール」「ボールド」。
まさに世界ブランド。
これをみても、日本専用ブランド「さらさ」にかなり自信があった
ということがうかがえます。
ただ、商品開発、発売するまでの苦労は大変だったようです。
まず、2000人、600時間以上の消費者調査を実施。
1人あたり、1時間以上かけて消費者の意見を聞き、
浮かび上がってきたのは、「肌にやさしい」「汚れ落ち」というキーワード。
色んな成分が入っていない、肌にやさしいものがいい、
でも洗浄力も維持したい。
こういう人が、全体の3割もいることがわかったそうです。
「ボールド」で香りの良さを、「アリエール」で洗浄力の高さを追求
してきましたが、「肌にやさしい」という需要には応えきれていなかった
というわけです。
ただ、消費者が求めているものはわかったけど、
ここからの商品開発が大変だったといいます。
というのも、洗剤というのは色んな成分を足して機能を高めているため、
成分を減らせば洗浄力が落ちるんです。
そこで、着色料、漂白剤、蛍光剤の配合をやめる代わりに、
クエン酸を加え、従来と同等の洗浄力を維持したんです。
着色料、漂白剤、蛍光剤の配合をやめるというのは、発想の大転換
だったんではないでしょうか。
まさに肌にやさしいものがいい、でも洗浄力も維持したいということを
追求したからこそできる商品開発です。
小さなお子さんがいる家庭では、「さらさ」が定番商品になる予感もします。
ちなみに、自分の洗面所にも「さらさ」がありました。
いつの時代もそうですが、商品開発の本質をついていくと、
消費者が何を求めているか、何を不満に思っているかを
正確に調査して、それに応えることが全てだということがわかります。
商品開発においては、まさに原点ですね。
成功している商品開発は、100%この原点を意識しています。
みなさんの会社でも、こんな、物が売りにくい時代だからこそ、
原点にかえって商品開発に取り組んでみてください。
きっと、消費者に喜んでもらえる商品ができると思いますんで。
いつもありがとうございます。
応援クリックは下記にございますので宜しくお願いいたします。
毎週先週の寛平さんのアースマラソン を追いかけています!
世の中の何を見ても刺激を受けて、自分の積極性を引き出す
きっかけにしたいからです。
感じる事ができる能力を磨き自分の栄養にしていきます。
寛平さんありがとうございます。