色でパッケージデザインを新鮮にする!!飲料篇
おはようございます!
金曜日に近くの商売繁盛えべっさんに行ってきました。![]()
人が多くて大変でしたが・・・・。
感謝の気持ちを伝えてきました。
「いつも仕事をさせていただきありがとうございます。」と。
今年もがんばりましょう!
では、よろしくお願いいたします。
昨年の夏頃だったと思いますが、ビール売場で、いや確か
その前に電車の中づりで初めて広告を目にしたと思うんですが、
自分の目に突き刺さってきた広告があったんです。
みなさんもご存じだと思うんですが、
「キリン スムース 」です。
ビール売り場に行けば鮮やかなブルーに覆われた光景が
今でも忘れられません。
初めてこの商品をみた時は、正直この色に
ビックリしてしまいました。
ビール類では前例のない色だったからだと思います。
その色はトルコ石の緑がかった色。ターコイズブルーです。
通常、ビール類のパッケージ(缶)では、シルバー、ゴールド、
白などの下地に、黒、赤などでロゴを表示する
デザインが主流なんですが。
そんなデザインのなかで並ぶと、キリン スムースは
かなり新鮮な印象を与えています。
爽やかさのデザインの背景には、なめらかで、
低刺激の軽い味わいにあります。
従来のビールにあった苦味や炭酸に刺激が抑えられており、
軽い味わいです。
ビール好きには物足りないかもしれませんが・・・・・。
ただ、このキリン スムースは従来のビールとは異なる
新しい味を追求しました。
ということなんで物足りなくていいんです。![]()
だから、パッケージもターコイズブルーを採用しているんです。
しかもびっくりしたのが、暑くもなく、寒くもないちょうど良い
気候の秋の空のイメージだということです。
普通はビールに空と言えば夏空、秋なら紅葉じゃない
でしょうか?
この開発担当者の方は、社内の説得にかなり苦労したんでは
ないでしょうか?なんか、会議の模様が目に浮かんできます。
ただ調査の結果では、業界の常識を破って採用した新色が高い効果
を上げており、好感度を聞く質問には、約81%が好感を持つと
回答したそうです。
自分も初めてみたときは目に突き刺さってきたんで・・・・・。
消費者に驚きを与えて、思わずどんな商品だろうという心を
かき立てるほどの新鮮さがあって初めて、色だけで
これほど高い好感度を得ることができるんだと思います。
現在ビール類の消費量はピーク時に比べて半分以下にまで
減っていると言われています。
そんな状況に歯止めをかけようと、20代~30代を中心とした
若い世代をメーンターゲットに設定しているそうです。
先程の好感度でも女性で30代が最も高く、約97%、
20代で約90%、男性の20代も約83%。
ターコイズブルーが狙い通り、ターゲットに対して効果を
上げています。売上も順調に推移しているようです。
今の若い人たちは、インテリアや生活雑貨に自分の
好みの色を取り入れるのが当たり前になっている時代。
ターコイズブルーの缶は、従来のビール類の缶としては
斬新だが、若いひとたちの生活空間には違和感なく
溶け込むには違いないでしょう。
自分が思うには、
商品をデザインする上で、色はとても強い力を発揮します。
それは、色は単純な分、伝達するスピードが速いからです。
これからもデザインはコミュニケーションという観点から
色の重要性がもっと世の中では価値のあるものになっていくに
違いありません。
みなさんの会社の商品やパッケージデザインでも、
ぜひ色でコミュニケーションするという考え方で
デザインしてみてはいかがでしょうか?
この本を読んで、感じるだけでなく、行動して欲しいと思います。
自分も含めて。
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