あえてこの購入層は切り捨てるという商品開発!?家電篇 | 大阪・梅田のパッケージデザイン会社ではたらく社員のブログ

あえてこの購入層は切り捨てるという商品開発!?家電篇



おはようございます!

今日から初仕事という人も多いと思いますが、年末年始で
じっくり充電できたと思いますのではりきってまいりましょう!にひひ

自分も遂に今売れている超小型パソコンを買い、そこからブログ
発信中です。

では、よろしくお願いします。

みなさんはこんなリモコンを知ってますでしょうか?
ソニーの蒲鉾型リモコン 「RM-PLZ510D」学習機能付き。
蒲鉾(かまぼこ)のような丸みを帯びたデザインが一番の特徴で、
ボタン面をひっくり返しただけのシンプルな形状です。

梅田のパッケージデザイン会社ではたらく社員のブログ-ソニーの蒲鉾型リモコン

梅田のパッケージデザイン会社ではたらく社員のブログ-ソニーの蒲鉾型リモコン2
一見リモコンに見えないですが、ひっくり返した裏面にボタン
があるというちょっと変わった形状です。

このリモコンは丸みがあるので手になじみやすく、ボタン面を下にして
置くのでホコリが入りにくいというスグレモノ

ただ曲面を下にして置くと本体が不安定になるため、
ボタン面を上にして置いたまま使うのは難しいというのがちょっと
ネックみたいです。機能面でいうと、事前に登録すると複数の機器が
つかえるようになる「学習機能」付。

テレビやレコーダーなどAV機器4台とエアコンや照明器具など
外線に対応する家電3台まで操作可能です。
それぞれの機器ごとに使っていた複数台のリモコンを1台に集約す
ことも可能です。

このデザインになったきっかけは、たとえリモコンでもインテリアに
合わせたいということから生まれました。

商品開発者の方の話によると一人暮らしをしたとき、
家具やカーテンなど部屋のインテリアを好みのテイストに統一して
インテリアにこだわったけどリモコンがどうも部屋になじまない。
だったらどんな部屋にも合うかっこいいリモコンが欲しいというの
きっかけのようです。

このリモコンはデザイン性を高めるために、あえて置いたまま使う
という方法を切り捨て、持った状態で使いやすい形状をとことん
追求したと言います。

正直自分は置いたままリモコンをつかいたいタイプなんで、
ちょっと使い勝手は悪そうかな?
と思いますが。。。

ただメーカーさんからすれば、自分のような人間の購入層には、
はなから買ってもらわなくてもいいという考え方です。

商品開発やデザインしていくうえで重要なことは、
よりたくさんの人に使ってもらいたいという考えが強すぎると、
デザインも商品も無難になってしまい、結局誰にも買ってもら
えない商品になってしまうということがよくあります。

この商品の開発担当者はそこのところをよくわかった方だからあえて、
置いたまま使うという方法を切り捨てられたんに違いありません。

その結果、売れ行きは従来モデルに比べると約3倍も
売れているそうです。

それだけ消費者は使い勝手より、デザイン性の高いものを
求めていた人がたくさんいたということです。

今年は日本にとって歴史に残るような激動の時代になるように
思いますが、こんな時代だからこそ、皆さんの会社でも、
あえてこういう購入層は切り捨てるという勇気をもった
商品開発やデザインをしてみてはいかがでしょうか?






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