これらの画像を見て、何か分かりますか?
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これは表題の通り、僕の所有する1970年製Fenderプレシジョンベースのポット・配線類、いわゆるサーキットと言うんでしょうか?
それです。
 
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この楽器がそのプレシジョンベース、通称プレベってやつですね。
 
なんでこの内部の部品が画像におさまっているかと言いますと、このたびこのプレベ君を入院させ、手術を受けさせたわけで、この部品というのは、人間で言うならば取り出した臓器なわけであります。
で、なんで手術を受けたかと言いますと、別に病気、つまり故障していたわけではありません。
ポットを交換することでさらに音圧といいますか馬力のあるロックなベースに進化させるためでした。
僕は詳しいことはわかっていないのですが、通常Fenderの楽器に積まれている250Ωから300Ωにすることによって音の情報量が上がり出力がでかくなってイカつい馬力のある音になる、ということだそうです。
わかりますか?
僕には何のことだかさっぱり分かりません(笑)
ついでにノイズ処理もしてもらいました。

この楽器はもともと結構よく鳴るというか、ぶっとい中低音がドン!と出るのに埋もれずに抜けが抜群の優れものでした。
1970年製のプレシジョンベースはネックも細めで同じメイプル指板のプレベでも50年代のものと比べてとても弾きやすいです。
ちなみに、こいつはボディがアルダー材でネックは貼りメイプル指板なのですが、それだけでも1970年前後のほんの一時期にしか作られていなかったので、年代がすぐ特定できるそうです。
この個体はこれまでのオーナーさんがプロの方だったりしたおかげもあり、きちんとメンテナンスされており、ネックの反りもほとんどなく、トラスロッドの余裕も十分という超当たりの個体だそうです。
ネックの当たり外れはギター、ベースの命を左右しますもんね。
さすがの僕もこれぐらいは理解できます(笑)
それをさらに力強い楽器に進化させたわけです。
乗用車をスポーツカーに改造するようなイメージですかね。

ちなみに、僕がこの1970年製を自分の相棒に選んだのには理由があります。
僕が1971年3月生まれで、1970年製造の楽器とは同じ学年だからです。
こいつと僕はほぼ同級生だからなんです。

こういう年代ものの楽器をそうやって改造することには賛否両論あるようですが、僕は常に実用の中で、その楽器が生まれ持った本来の最高性能を発揮できるように手を入れてやるべきだと考えます。
この個体も、ブリッジサドルはKTSのチタン製に、ペグはゴトウ製に、ナットや指板やフレットも国内の一流の工房で貼り替え、打ち替えされているようです。
逆にボディ、ネック、ピックアップ、ピックガード、ボリュームやトーンのノブは1970年のオリジナルのままです。
残すべきところは残し、実用を考慮して替えるべきもしくは替えたいところは思い切って替える。
もちろん、演奏せずに歴史的名品の収集として眺めるのが目的なら別です。
でも、楽器に魂があるなら、鳴らされることもなくジロジロ見られることをどう感じるでしょうか?

退院してきた僕のプレベくん、
ドン!
ボン!
ブリ!
とものすごい音圧と言いますか、馬力ある唸る中低音を轟かせております。
最高に気持ち良いです!
 
Fenderプレシジョンベース1970。
こいつはますます手放せない、一生の宝物ですね。