◆いよいよ誕生!
「会陰は切りたくないですか?」
と聞かれたので、
「はい!できれば切りたくないです。」
と答えると、そのままいきむ許可がでました![]()
いきみのやめ時が分からず、ひと踏ん張りで休んでいると、
「赤ちゃんの頭はさまってる!もう一回がんばって!」
えっ
はさまってる!?
必死にいきみます。
頭がでました![]()
次は肩!
何が何だか忘れましたが、同じ要領で踏ん張ります。
あ、ちなみに、早変わりした分娩台の手すりは、結局うまいこと設置できず、私がぐーっと握っていたら「ガタン!」ととれました(笑)
結局、「こっち持って下さい!」
と、下の方にある棒を握るしかほかなく(笑)
なかなか忘れられないお産でした![]()
産声が聞こえる前に先生が
「赤ちゃん元気ですよ~」
と教えてくれたのを覚えています![]()
カンガルーケアなどは行っていないようで、すぐに赤ちゃんは隣で計測をされていました![]()
(どっちにしろ、私はカンガルーケアのリスクの方がコワイので選択できてもやりませんでした。)
顔を見て、
「この子がお腹にいたのか~」
となんだか不思議な、はじめまして
の感じ。
誕生した瞬間、涙が溢れてきました。
「終わった…」
という安堵と、なにより元気な産声を聞けたこと。
幸せで嬉しくて、声を漏らしながら泣きました。
父ちゃんにも見せたかった、この瞬間を。
仕方ないですね![]()
その後、分娩室で休憩する2時間の間に父ちゃんを呼んで、10分間だけマスク&フェイスシールド装着で接触NGという条件で入室OKとのこと![]()
助産師さん、
「心苦しいんですけど、ごめんなさいね。」
と言ってくれました。
父ちゃんは、私が入院するときに
「今すぐどうこうっていう感じではないので~」
と言われたらしく、まさか今日中に生まれるとは思っていなかったそうで(笑)
私が「分娩室移動」というLINEがきたのに驚いて、病院に来ていたそう![]()
※本当はダメなんです(笑)自宅待機、生まれたら来てください、という対応。
連絡のとりようもなく、どうなったのか、どんな状況なのか、そわそわして母に電話。
母も同じくソワソワで、「産科に行ってきいてみなさい!」という指示で、産科に問い合わせたところ、「今うまれました~」というタイミングでした![]()
それまでの数時間、いてもたってもいられず食堂でお昼ご飯2回食べたそうです
(笑)
コロナ渦の出産、こんな感じです![]()
私分娩中から、部屋に戻るまでの間に、4人くらいの赤ちゃんが入れ代わり立ち代わり運ばれてきて、
「すみませんね~ちょっと行き場がなくて、一緒にお邪魔します
」
と、たくさんの赤ちゃんと一緒に過ごしました(笑)
後から聞くと、この日は近年まれにみる出産ラッシュで、午前中だけで6人生まれたとのこと![]()
普段は、1件もないこともザラなんだそう。
そんなに立て込んでも、先生や助産師さんが沢山いるのは、やはりさすが大学病院だなと思いました。
分娩室不足、分娩台不完全事件など、てんやわんやしましたが、助産師さんや先生がたくさんいて不安はなく安心してお産することができました![]()
陣痛が強まってきたのが5時くらい。
産まれたのが13:32だったので、約8時間。
ちなみに、源が生まれたのは13:42
休憩中に勝手に出てきちゃってて発見が遅くなったので本当の時間は謎です。
もしかして同じ時間だったかも![]()
穏やかにゆっくりとしたお産でした![]()
ゆるやかに始まった陣痛に、凰源は私のことを考えてゆっくり進んでくれていると感じました。
優しい男です![]()
「一緒に頑張ろうね」
と2人で臨んだお産。
ナイスコンビネーションで終えられたと思っていたけど、自己満足じゃないか本人に確認したくて接骨院で聞いてもらいました。
そのお話は凰源からのメッセージで次の記事にしますね![]()
産まれたときの凰源の顔には、額にかすり傷が。
あ~頑張って進んでくれたんだなと愛おしくなりました![]()
切開しなかった会陰は、少々傷ついた程度でほとんど縫うこともなく、先生に
「素晴らしいですね!惜しかったですね~」
と言われました。
子宮の戻りもとてもよく、出血も少ない、赤ちゃんも何の問題もなく、「母子ともに素晴らしく優秀ですね
」とハナマルをいただきました![]()
その後、部屋に戻るとすぐにロキソニンを処方されました。
後陣痛の為の痛み止めです。
母乳を飲ませるのに、なるべく飲みたくなかったのですが、その日の夜はさすがに痛くて1錠飲みました。
その一錠だけで後は飲まずにいると、助産師さんに
「えっ!?飲んでないんですか?すごい」
また褒められて私上機嫌
(笑)
会陰もほとんど傷ついてないので、座るのも動くのも全然痛くない。
穏やかなお産で体力の消耗も少なかったので(眠かったけど)、いつも通りに動けているので、驚かれました![]()
赤ちゃんもとても穏やかで、ギャン泣きにため息をつく同室のお母さんたちを横目に、私はニコニコ穏やかに子を愛でて![]()
これが中庸である母子なんですね。
これまでの積み重ねが、実を結んでいると実感しました。
母乳の出もよく、赤ちゃんの吸いつきもばっちり。
排尿、排便も順調。
ぎゃんぎゃん泣くこともなく、スヤスヤニコニコ穏やか満足したお顔![]()
大部屋でしたが、私はあまりキャピキャピ群れるのは苦手なので、距離を保ちながら他のお母さんと赤ちゃんを観察させてもらっていました![]()
赤ちゃんの様子、お母さんの様子から、
「陽性の肥大体質。きっと妊娠中にこんな食生活をしていたんだろう…」
なんて考えていると、授乳室での会話が聞こえてきました。
「わたし、妊娠中ビーフジャーキーばっかりたべてたんです~~w」
やっぱり![]()
「子宮口がなかなか開かなくて、赤ちゃん全然降りてこなくて〇時間かかって大変だったんです~」
やっぱり。
お母さん顔色が悪く、赤ちゃんがずっとギャンギャン泣いてゲッソリのママ![]()
朝の助産師さんの問診で
「本当はパンが食べたくて、でも病院ではごはんだし、母乳の為には和食が良いって聞いたので頑張って食べようと思うんですけど食べれなくて…」
やっぱり。
なんか、私偉そうに人を観察して嫌な奴ですね
(笑)
赤ちゃん泣くことが悪いわけじゃないし、泣かなすぎるのも心配な場合もあるけど、
産後ボロボロな体調のお母さんにかぎって、一日中あかちゃんが泣いていて本当にママ大変そうでした![]()
ほんとに、どんなお産になるか、その後の赤ちゃんの情緒はどうか、これは妊娠中、いや妊娠前からお母さんがどんな食生活を送ってきたか顕著に表れていました![]()
逆をいえば、そこを気を付ければ母子ともに負担の少ない幸せなお産ができて、その後の子育ても楽しむ余裕ができる。
PEACEです![]()
赤ちゃんを叩きたくなることなんてないわけです。
辿れば、やっぱり食。
思考も、体の癖も、顔つきも食。
授乳室での会話が印象的でした。
「陣痛も痛くて、会陰の傷も後陣痛も痛いし、オッパイも痛いし、もぉ痛いことばっかりで嫌んなっちゃう!」
そう嘆いている声が聞こえてきました。
ボロボロの体で新生児のお世話は辛すぎますよね![]()
いつもと何ら変わりない心身の状態で健やかに、ただただ赤ちゃんが可愛くて仕方ない![]()
この状態でいれることの有難さをひしひしと感じました。
思えば、2年前の産後は退院後数日でヘルペスになり再入院。
今なら納得です。
産後の体調は良くなく、70%戻るまでに半年、元に戻るには1年かかりました![]()
死産のストレスもかなり大きいとは思いますが、あの状態で赤ちゃんのお世話があったら悲惨でした。
やっぱりね、ギリギリの状態でなんとか妊娠しても出産までたどり着けなくて結局心身は妊娠前よりもマイナススタートになったり、辛い思いをする確率も上がる![]()
何より、産後すぐに始まる育児が健やかにできない。これは、今私が元気な産後を過ごしていても寝不足の中で健やかを保つのがとても難しいことを実感中です![]()
まだまだ時間がかかりそうですが、今リキューにまとめ中です。
幸せなお産と楽しい子育てができるかどうかは、子供の一生をも左右する![]()
そしてそれは、ホントにやる気があれば時間はかかっても誰でも自分で心身の状態を整えることは可能だということ。
一人でも多くのお母さんに知ってほしい。
命の誕生が喜びに溢れるものであってほしい。
そんなことを考えることができている、健やかな産後の身体があることに感謝しながら。
ここまで整えてきた自分を褒めて![]()
出産レポは以上です![]()
一言で言うと、幸せなお産でした。
そして、悩むこともあるけれど、それすらも愛おしいと感じられる毎日です。
ありがとう。