横山です。
11月29日(土)の診療終了後、梅田院で玄武堂勉強会が行われました。
今回のお題は2つ。
1つは先月より始まった、黄帝内経素問を読む、です。
2つめは、横山が先月10月26日に参加しました
「中医美容」の勉強会についての報告でした。
黄帝内経素問は、今回は「第2 四気調神大論篇」 でした。
四気調神大論篇は、四季の気候にどのように適応すれば、疾病が予防できるか、ということについて書かれています。
「夏三月、此れを蕃秀と謂う。…(略)…気をして泄らすを得さしめ、愛する所をして外に在るが若くせしむ。…(略)…これに逆らえば則ち心を傷り、秋にかいぎゃくとなり、収に奉ずる者少なく、冬至らば重ねて病む。」
という文章があり、
「体内の陽気を外に向かって開き通じ発散することができるようにさせるのである…(略)…もし、この道理に反すると、心気を損傷し、秋になってぎゃくしつを発することになり、「収気」に適応する能力が減少して、冬になると再び病を発する可能性がある。」
という現代語訳ですが、
これを、すぅっと読むと、なんとなく理解できた気になってしまいます。
それをさらに突っ込んで、
「夏に汗をかかないと、秋になって風邪をひきやすくなり、
冬になるとさらに病を発する可能性がある」
と理解し、
「汗をかく」とは夏の暑さによる自然な汗ではなく、
「筋骨を使って」汗をかくことである、と理解すると、臨床への展開が、具体的に想像できるようになります。
このように、橋本総院長から、臨床での事例を基に、丁寧な解説をいただき、
それぞれがしっかり考える場となりました。