2011年11月(179号) : 便秘について | 大阪本院・天六・箕面にて鍼灸・整骨・マッサージ・インディバを行う総合治療院「玄武堂」

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11月に入り、寒さもよりきつくなってくると思いますが、





皆様はいかがお過ごしでしょうか?





今年も1日の中での気温差も激しく、





体調を崩されている方も多いのではないでしょうか?








今回のひとやすみは、





私が実際に治療した患者さんについてお話させていただきます。





30代女性で便秘の症状で悩んでおられる方がいました。





元々、昔から便秘症で、私が話を聞いた時でも





4日ほど出ていないとの事でした。





この患者さん曰く、長い時で1週間、2週間以上出ないことも多いようです。





薬は大体1~2週間に1回服用されるようで、





薬を服用するとお通じは良くなるのですが、





現在使用している薬がきついらしく、





服用すると腸内の菌まですべて排泄されると聞き、心配されていました。








そこで何か出来ないかと治療することになりました。





まず、お腹を触ると下腹部辺りに圧痛があり、





他にも不眠や手足の痺れ、月経の量も少ないなどの症状もみられました。





話を聞いていると普段からヨーグルトを食べているようですが、





あまり効果が見られないとの事。





また、薬を飲まずに排泄した時は、コロコロしたのが出やすいとの事でした。








あお向け・うつ伏せとツボを配穴し治療を行い、1回の治療を終了しました。





治療後、腸の蠕動が起こったようでトイレに行かれると、排便が出来たとの事でした。


しかし、少し残念なことに量としては少なめだったようです。








私は、この患者さんが起こす便秘は気血不足によるものではないかと考えました。








便秘を大まかに分けると、








・熱秘  


辛いものを偏食しやすい方に起こるタイプです。





顔・体がよく火照る、喉が渇きやすい(特に冷たいもの欲しがる)、





口臭などの症状も見られます。








・気秘


普段からストレスが多い。また長時間座っている方などに起こるタイプです。





お腹や脇腹の膨満感、口苦、ガスが溜まる、





ゲップ・ため息、排便してもすっきりしない事が多いなどの症状が見られます。








・冷秘


元々、体が弱い方や体を温めるパワーが弱い方などに起こるタイプです。





お腹の冷え痛み、四肢の冷え、背や腰が冷える、夜間頻尿などの症状も見られます。 







・虚秘


病後や産後などで気血を消耗し、





便を押し出すパワーが不足した方に起こるタイプです。





長期間の便秘、便は兎糞状、倦怠感、眩暈、脱肛、





よく息が切れる、顔色に艶がないなどの症状も見られます。





先ほどの患者さんは、このタイプに当てはまると思います。







上記の様に簡単な分類分けをしましたが、





この症状があるからこの便秘とか、この症状がないからこの便秘ではないとは





一概には言えません。





上記以外の症状や他の便秘の症状が混ざっている事もあります。





そうした中、鍼灸治療をするにあたって、原因や生活環境を聞いたり、





脈診や舌診を行なって、患者さんの体の状態を診て、





証を立て、治療を行っていくことが大切だということがわかります。








今回は便秘について書かせて頂きましたが、





他にも色々な悩みを持った患者さんも居られると思いますので、遠慮なくご相談ください。








玄武堂豊中治療院

              西本将章