事前調査について「煙突」 | 現場監督裏日記 3.0 

事前調査について「煙突」

ピンです。


解体工事には「事前調査」と言うのが大事です。


建物を撤去するにあたって、当然必要なのが「お金」


お客様にしてみれば「一体幾らかかるのか?」が大事。


近年、環境問題もあって、建物解体には結構お金がかかります。


特に「アスベスト」関係は結構お金がかかるもの。


それ以外にも、「土壌汚染」とか、無駄にお金がかかるのです。


では、この事前調査のお金のかかる物語。


本日は「煙突」のお話。


今時、「煙突」って見ませんよね。


昔は結構あったはず。


工場があれば「ボイラー」ってのがありました。


さて、この煙突、今ではすっかり見かけなくなりましたが、実は残っているんです。


「地面の中に!」


そうです。「煙突本体は解体して、基礎だけ残して埋め殺し」って奴。


これねぇ、面倒なのよ。


何が面倒かっていうとね。


①煙突基礎は塊として大きく(高さ20mクラスで1.5m×1.5m深さ1.5mくらい)ジャイアントブレーカーで苦情覚悟でガンガン壊すか、お金をたっぷり掛けてコンクリートコアで小割して解体するか、いずれにせよ大変。


②ボイラーであれば燃料のみ燃やしているのでダイオキシン汚染の可能性は少ない(東京都条例でもボイラー用煙突はダイオキシンの調査対象外)が、焼却炉扱いの煙突はダイオキシンの除去にお金が掛り、かつ、焼却灰が土中にばら撒かれていた場合土壌汚染されている可能性が高く処分に細心の注意が必要なのです。

(煙突基礎が出てきたら、汚染を拡散させないよう慎重にね!前兆で耐火レンガも出てくるよ。)


えー煙突基礎を3現場で処理しているオイラが言うんだから間違いない!

(ある意味大当たりですね)


さて、この危険。


地歴調査をすれば見つかるのですが、めんどくさい方はとりあえずgooの地図見てください。(首都圏限定かな?)


昭和32年頃の航空写真を今の地図に重ねることができます。


写真をじっくり見ると「煙突は影が長いです」


ここから先は少なくとも東京限定ですが、あった場合、地歴調査で「ボイラーか焼却炉か確認」してください。


「ボイラー」であることが地歴調査で確認できれば、ダイオキシン調査不要になり、無駄なお金は出て行きません。


が、油断大敵。


「基礎を掘り起こしてみて、焼却灰が大量に出てきたら問題です」


そもそも、ボイラーは燃料を燃やしているはずなので、焼却灰は出るはずないのです。


そして、東京都内であれば、工事に伴う掘削残土を千葉県とかに搬出すると思いますが、その時、計量証明が必要です。


この辺、微妙なお話なのですが、ダイオキシンの調査が必要になるときがあります。

(条例をよく読んで解釈してください。この辺りは結構グレーなのです)


ダイオキシン調査費は馬鹿高いのですが、もちろんクリアしていれば、全てOKです。


そんな訳で、煙突の基礎一つで、土壌汚染の可能性までビビら無くてはならないのですよ。


結構大変でしょ?


でも、そんな予算まで見てあげるのがプロでしょう。


(と言いながら、抜けぬけと高い見積もりを用意するオイラなのです)


といいつつ、そんな解体にかかわる「赤字危険ネタ」を次回も垂れ流してみたりして。


ではでは。