ピンです。
さて、今日は「天井インサート」のお話を。
「インサート」つまり、天井からは吊りボルトによりいろいろなものが吊り下げられ、固定されます。
設備の空調機、ダクト、照明、スプリンクラー配管、水の配管等、色々ですが、これら設備機器は一般的に「図面を書いて吊り下げる位置にインサートをあらかじめ入れておく」のです。
最終的には「天井で隠れる」んですけど、その肝心な「天井インサート図」ってのはあまり書かないことが多いんです。
これは設備の急遽変更と言う事にも対応する為、どうやってあらかじめ仕込んでおくかといいますと「900ピッチ」というのが基本なんです。
当然設備を無視しています。
ってなるとどういう事が起きるかというと、下の写真をみて!↓
赤い矢印つけてみましたが、要は「設備機器が邪魔で、天井の吊りボルトがつけられない部分」をさしてます。
結構無駄が出てます。
あらかじめ、「設備機器をよけた位置に天井インサート」を仕込んでおけばよいのですが、ソレも設備が完璧に決まっていないと設置できませんし、変更にも対応できない。
結局、このように、あらかじめ必要な部分に天井吊りボルトをぶら下げておいて「後施工天井アンカーを打設して、天井を組み立てる事になります」
さてここで問題!
一般的に先行してインサートを入れる値段は1箇所当たり「○○円」(←ちょっといえないけどね、チロルチョコ1~2個の値段ですよ)
一方後施工のアンカーは1箇所当たり、其の先行インサートの10倍の値段がします。(缶ジュース1本くらい)
高いんですよ。
困ったものです。
で、監督方針にもよりますが、「あらかじめ900ピッチで打たないで450ピッチで先行インサートを打つ人もいます」
当然お値段は先行インサート900ピッチの4倍!(計算すればすぐ判るよ~)
でもね、うまく行けば、其の方がお得。
人によっては、せめてライン照明を外しておいたり、梁際だけ450ピッチにしたり(梁際って結構後施工アンカーを打つ確率高いです)ってな作戦を取る人もいます。
面白いもので「梁際だけ450ピッチ」と指示しても、ワザと打たないアンカー屋さんもいます。
だって「収入減るでしょ(笑)」
ワザと間違える奴だって居る(困)
仕方がないんですかね?
後施工アンカー屋さんの給料って「激安ですから(笑)」
逆に天井が「特殊なデッキプレート(床用捨て型枠)」の場合、「専用天井吊り下げ金物」という、後施工アンカー不要のタイプもありますが、あんまりうまく行かないのが現状ですし、トータルコストで換算すると結構「割高」
あんまりこの部分も建設業、進歩してません。
なんかよい方法ないんですかね?
あ、発明すれば「一儲け間違いなし!」
そんなことばかり妄想しているピンでした。
あ、明日は「ヒロトさんの続きのお話です」
いやードキドキするなぁ(笑)
バレると大変ですから・・・。
ではでは。