新潟県といえば米どころ、魚沼産のコシヒカリは高級で美味しいお米の代表格。

そのコシヒカリにもまたさまざまなランクがある。

特に稲刈り後の乾燥や保存により味も値段も変わるという。

 

今魚沼地方は稲刈りも終わりを迎えつつある。

最近は稲作も機械化で、稲刈りもコンバインで刈り取りと脱穀が同時にでき、後は乾燥機で乾燥というのが一般的で主流。

昔のように田んぼで稲を吊るして天日で乾燥という光景はほとんど見なくなった。

時間も労力もかかり、天候にも気を遣うのである。

しかしこの昔ながらのはさ掛けといわれる方法はじつは美味しい米ができるといわれる。

手間がかかる分値段も高く高級米となる。

 

しかし魚沼地方ではさらにこだわった乾燥の方法があった。

スキー場のリフトを利用し、そのリフトに稲を吊るしてリフトを動かしながら乾燥させるのである。

ただ吊るすのではなくリフトを動かすことにより稲の中に空気が入ってよりいい乾燥が出来るのであろう。

スキー場のオフシーズンをうまく利用したものである。

 

南魚沼にある、石打花岡スキー場。

そこでその光景を見ることができた。

確かにリフトに吊るされた稲が連なっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

この日乾燥された稲がリフトから取り外されその場で脱穀されていた。

 

 

 

 

 

こうしてできた米は天空米といわれる超高級米になる。

10キロで2万円にもなるというが生産量は限られていて毎年予約で販売が終了するという。

いったいどんな味なのだろう。

 

そのスキー場からは遠くに八海山を望むことができた。

この魚沼にそびえる山々と自然と雪解け水が美味しいお米を作るのである。