5月2日は八十八夜であった。
八十八夜という言葉と、それが茶摘みと結びついているということを印象付けられたのは唱歌「茶摘」によるものであると言っても過言ではない。
夏も近づく八十八夜・・・
あれに見えるは茶摘じゃないか・・
あかねだすきに菅の笠・・・
そして、その茶摘は女性が茜襷(あかねたすき)に菅の笠を身に着けた姿で行う。
そんなイメージでずっといたものだ。
しかし、今ではその茶摘はほとんどは機械で行われている。
昨日の八十八夜、入間市で行われた新茶のイベントで新茶を摘む茶娘に出会えた。
あくまでイベントの一環ではあるものの、やはり茶摘には茶娘が欠かせない。
5名の若い御嬢さんが、かすり姿にあかねのたすきを締め、姐さん被りで茶摘をしていた。菅の笠ではなかったが。
このゆるキャラは「いるティー」というらしい。入間市の「いる」にお茶の「ティー」である。
報道関係とアマチュアカメラマンによるさながら撮影会のようであった。
私もこの姿は一度撮影したいと思っていただけに目標が達成された思いであった。
八十八夜新茶まつり、ずっと会場に流れていたのは「茶摘」の歌であった。
茶摘
夏も近づく八十八夜、
野にも山にも若葉が茂る。
「あれに見えるは茶摘じゃないか。
あかねだすきに菅の笠。」
日和つづきの今日此の頃を、
心のどかに摘みつつ歌う。
「摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ。
摘まにゃ日本の茶にならぬ。」