信州安曇野。
その田園風景が私は好きである。
昨年の夏に久しぶりに安曇野を訪れた。
そして先日再び安曇野に向かった。
天気はいまいちであったが、安曇野の田園風景の背後に高くそびえ、ピラミッド型の山が残雪を抱いて見える。
北アルプスの常念岳である。
昨年夏に訪れた時は雪はなかったが、安曇野から常に見えるその山を見た。
最初は名前がわからなかったのであるがその山が常念岳であることを知った。
日本百名山の一つである常念岳は、安曇野の風景に溶け込んでいた。
安曇野と常念岳は一体のものであるようにも思えた。

早朝の常念岳。
安曇野の小さな公園から撮影。
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国営アルプスあづみの公園からの常念岳。
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この時期常念岳の山頂付近には雪解けの雪形が現れる。
これが托鉢をしている常念坊のようなところから常念岳と名付けられたという説もある。
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線で囲った部分がこの時期現れる雪形。
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常念坊の出現は安曇野の人に田植えの時期が来たことを知らせるのである。

深田久弥は「日本百名山」で常念岳について「常念岳は北アルプスの他の深山とは違って麓の風景とマッチしているところに、芸術家気質の人に親しまれる理由があるのだろう。」と述べている。
安曇野から見える「もしそれが冬であれば、前山を越えてピカリと光る真白いピラミッド」
それが常念岳である。