くそ暑い一日であった。
こんな日は冷房の効いた室内にいるより外に出たほうがいい。
今日はまだ行ったことがない所に行ってみることに。
等々力渓谷を訪れた。
世田谷区にある等々力渓谷。
同じ世田谷区でも私のいる下高井戸駅周辺は北の端にある。等々力はそこから南にまっすくの位置、世田谷の南の端にあたる。
世田谷は広い。23区では2番目の面積、人口は23区で最も多い。
ちなみに私の故郷島根県の人口より多い。
下高井戸から等々力に電車で行くには、世田谷線で終点の三軒茶屋で東急田園都市線の二子玉川まで行きそこで東急大井町線に乗り換え2つ目の駅が等々力。
等々力駅を出て少し歩くと、等々力渓谷への入り口がある。
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等々力渓谷は武蔵野台地の南端に位置し、約1キロにわたり渓谷となっていて、谷沢川が流れ、その谷沢川は多摩川へ合流する。
地上と谷との高低差は約10メートル。
東京23区で唯一の渓谷であり、その風景は武蔵野の面影を残し、自然に親しむことが出来る所である。

渓谷の入り口に温度計があり、地上と渓谷の気温が表示されていた。
15時ごろの気温は、地上で31.7℃、渓谷内で27.6℃となっている。温度差約4度である。
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渓谷に降りてみるとそこは木々に覆われてほとんどが日陰、温度差が示す通りひんやりした空気が感じられた。最初はいい気持であったが歩くにつれ、日陰であっても谷は風が通らずやはり暑かった。

渓谷を歩いていく。
渓谷の入り口に架かる橋はゴルフ橋といわれる。
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渓谷を流れる川は最初はよどみ、水はあまりきれいではなかった。
しかし、下流に行くにしたがって水量も増し、水もきれいになっていった。
途中には多くの湧水が至る所から湧き川に注がれていく。
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川に入って遊ぶ子供の姿も。川の生き物を観察しているようである。
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湧水が至る所に見られた。そのまわりは湿地になっている。
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木漏れ日が美しい。
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途中に古墳跡も見られる。
等々力渓谷3号横穴。
古墳時代末から奈良時代(7~8世紀)のこの地域の有力な農民の墓であった。
穴の奥を覗くことが出来る。
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渓谷の終わりに近づいたところは賑やかな場所。
有名な「不動の滝」や稲荷堂、お茶屋、この上には等々力不動尊がある。
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不動の滝。
湧水が滝となって流れる。
かつてはこの滝に打たれる修行僧が多くあったという。
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苔むした岩の間からもあちこちから湧水がしたたり落ちている。
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この不動の滝のしぶきが静かな渓谷に響き渡り、轟いていたことが等々力の由来といわれている。

お茶屋「雪月花」。
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この階段を昇ったところに等々力不動尊がある。
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等々力不動尊。
ここは地上。目黒通りに面している。
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もう一度渓谷に降り、渓谷の終わりに日本庭園がある。
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渓谷の終わりの地点。右に日本庭園の入り口。
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渓谷を折り返し、同じ道を歩いていくことにした。

川のせせらぎの音も聞こえる。
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等々力渓谷の入り口にあるゴルフ橋が見えてきた。
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約1時間半の等々力渓谷散策。都会にいることをしばし忘れ、自然を堪能した。

ほぼ日陰とはいえ、歩けばやはり暑い、汗もかく。
地上にあがりあの温度計を再び見た。
16時半の気温。
地上の気温30.4℃、渓谷の気温28.5℃であった。
1時間半前より地上は1℃以上下がっていたが、渓谷の気温は1℃近く上がっていた。気温差は約2℃に縮まっていた。

秋の紅葉の時期はまた素晴らしい景色が望めることであろうと思った。